【20日】長崎県内4市3町 32人感染 対馬海保などクラスター

20日発表の市町別感染者数(左)と新型コロナウイルス感染者の入院状況 (19日午後7時現在)

 長崎県、長崎、佐世保両市は20日、県内4市3町で計32人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。佐世保市の二つの高齢者福祉施設と、対馬市の対馬海上保安部でクラスター(感染者集団)が発生。長崎市は入院治療中だった高齢者1人が19日に死亡したと明らかにした。県内の感染者は計1334人、死者は計18人になった。
 県と長崎、佐世保両市によると、12月以降に県内で確認されたクラスターは、医療機関や高齢者・障害者福祉施設、飲食店など計29件になった。
 新たにクラスターが発生した佐世保市の高齢者施設は「長寿苑」と「チューリップ」。長寿苑は3人の感染が確認され、既に判明していた4人と合わせ計7人(利用者5、職員2)となった。チューリップも3人が感染し、計5人(利用者4、職員1)に。両施設で感染した利用者は、いずれもデイサービスなどで施設に通っており、両方に通所していた利用者も1人いるという。市は両施設の通所利用者と職員計393人の感染の有無を調べる。
 対馬海保では、19日に公表された20代男性海上保安官と同じ巡視船艇に乗務する男性海上保安官4人が感染し計5人に。濃厚接触者として検査していた海上保安官15人のうち、残り11人は陰性が確認された。
 既にクラスターが発生していた長崎市の滑石保育園では園児1人の感染が確認され計14人(職員9、園児5)に、平戸の高齢者施設も職員1人の感染が分かり計14人(職員4、利用者10)になった。
 長崎市の十善会病院では新たに医療従事者2人の陽性が判明。これまでクラスターと認定された5人も含めた同病院関係の感染者数は計14人となった。


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