QualcommのSnapdragon 870は少しお手頃なフラッグシップチップセット

Qualcomm Snapdragon 888は、2021年のハイエンドなフラッグシップスマートフォンに最適なチップセットになると予想されています。ただし、Qualcommはもう一つフラッグシップ向けチップセットを紹介しており、Snapdragon 888程の費用を払えない、もしくは払いたくないメーカーにとって価格を抑えられる可能性があります。

これは「Snapdragon 870」というモデルで、名前の流れで言えば、Snapdragon 865のアップグレード版である2020年のSnapdragon 865+から僅かにアップグレードされたもののように思えます。しかし、名前が新しくなったことを除けば、実際には865+との違いはそれほど無さそうです。

870は引き続きAdreno 650 GPUとX55 5Gモデムを採用しています。その主な変更は、Kryo 585 CPUのクロックスピードが、865+の3.1GHzから3.2GHzに引き上げられている点ですが、100MHzの違いをユーザーが気付くかどうかはわかりません。

それは少し奇妙なリリースのように思えますが、同時にその理由も理解出来ます。Snapdragon 888は5nmプロセスを採用し、過去のフラッグシップチップセットよりも高価だと言われています。870はより低価格な7nmプロセスを採用しているようですが、例え僅かな差だとしても、同時に2020年のフラッグシップよりも優れたパフォーマンスを発揮します。

Qualcommによれば、OnePlusやXiaomi、Oppo、Motorola、そしてiQOOから発売されるデバイスにこの新しいチップセットが利用されることが期待出来ます。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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