玉置浩二、星野源…ナマじゃなかった!事前収録OKで変わるNHK紅白歌合戦

左から星野源、玉置浩二

NHKは20日、昨年大みそかに放送した第71回NHK紅白歌合戦で、星野源ら計5組の歌唱場面が生放送ではなく、演出上の都合で収録映像だったと明らかにした。特別企画の「紅白 ディズニースペシャルメドレー」以外は収録であることを事前に明らかにしていなかった。

収録だったのは、人気バンド「Mr.Children」、ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKI、玉置浩二、星野のパフォーマンス場面だったという。

NHKは「紅白歌合戦は生放送でずっとやってきたが、さまざまな状況の中で、収録しなければいけない演出上の都合が出てきている。どこまでが許され、どこまでが許されないというものではない」と説明している。

昨年の紅白は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、放送開始以来初めて無観客で開催。平均世帯視聴率は午後9時からの第2部では40・3%と高い数字を記録した。

ある音楽関係者は「昔の紅白は、生放送でNHKホールで歌うことができるのが大前提でした。それが最近ではホールではなく、中継で歌う演出が入るのが当たり前のようになっていった。時代とともに変わっていくのも紅白ですし、コロナ禍では新しい形となっていくのかもしれません」と一定の理解を示す。

ただ「歌手にとって大みそかに、あの時間、あの場所で歌うというのが一つのステータスだった。そんな憧れの場が紅白だったのに、収録でOKという歌手がいることは、そこまで特別な番組ではなくなったということなのかもしれません」と同関係者。

新たな紅白ができつつあるのかもしれない。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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