ツインズがベテラン左腕・ハップと契約合意 1年800万ドルとの報道

日本時間1月21日、ツインズがヤンキースからフリーエージェントとなっていたベテラン左腕J・A・ハップと1年800万ドルで合意したことが明らかになった。ネルソン・クルーズとの再契約が難航し、なかなか補強が進まない状況が続いていたツインズだが、ようやく先発ローテーションの補強に成功。通算123勝の実績を誇るハップは、前田健太、ホゼ・ベリオス、マイケル・ピネイダらとともに先発ローテーションを形成することになる。

現在38歳のハップは昨季ヤンキースで9試合に先発して2勝2敗、防御率3.47を記録。規定投球回には届かなかったが、防御率はブルージェイズ時代の2016年に3.18を記録して以来の高水準、WHIP1.05は14年間のメジャー生活で自己ベストの数字だった。

これまで通算8度の2ケタ勝利をマークしており、2014年から2019年まで6年連続で2ケタ勝利を記録。ブルージェイズ時代の2016年には32試合に先発して195イニングを投げ、20勝4敗、防御率3.18、163奪三振という自己最高のシーズンを過ごした。2018年はブルージェイズとヤンキースの2球団合計で17勝6敗、防御率3.65の好成績をマーク。自己最多の193奪三振を記録した。

ツインズはリッチ・ヒルがフリーエージェントとなったことにより先発ローテーションが右腕ばかりになっていたため、ハップの獲得は先発左腕の加入という意味でも非常に大きい。38歳という年齢は不安材料だが、昨季のピッチングを見る限り、先発3~4番手としての働きは十分に期待できるだろう。

先発5番手にはランディ・ドブナック、ルイス・ソープ、デビン・スメルツァーといった候補がいるものの、さらなる補強が行われる可能性もある。ヨアン・デュランやジョーダン・バラゾビックといった有望株が控えていることを考えると、ハップと同様、1年契約での補強を目指すことになりそうだ。

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