イベント企画運営の(株)日本レクリエーシヨンサービスセンターが破産開始決定、新型コロナ感染拡大の影響でイベントの中止や延期が相次ぐ

 (株)日本レクリエーシヨンサービスセンター(TSR企業コード:291141552、法人番号:2010001062623、練馬区田柄2-21-25、登記上:中央区銀座3-11-17、設立1955(昭和30)年4月、資本金6000万円、北本建夫社長)は1月13日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には磯谷文明弁護士(くれたけ法律事務所、新宿区市谷船河原町6、電話03-5229-5301)が選任された。
 負債総額は債権者220名に対して約10億3500万円。

 業歴60年を超えるイベント企画運営会社。地鎮祭や竣工式などの建設式典、創立記念や祝賀会などの記念式典、説明会、地域のお祭りやフェス、スポーツ大会、展示会などの企画、会場設営や運営を手掛けていた。そのほか、イベント開催に付随する看板やポスターの作成、テントやテーブル、椅子のレンタルや司会、花、料理の手配なども請け負っていた。建設会社や官公庁、一般企業との取引実績を重ね、1992年3月期には売上高約13億4800万円をあげていた。
 しかし、企業のレクリエーションイベントの需要が減少するなどして受注は低迷。1998年3月期には売上高が10億円を割り込み、その後も市況の悪化や他社との競合などから売上は減少基調で推移した。
 近年は、既存取引先のほか大型案件の受注もあり回復の兆しをみせ、2019年12月期(決算月変更)には売上高8億960万円をあげたものの、2020年12月期に入り「新型コロナウイルス」感染拡大の影響でイベントの中止や延期が相次ぎ売上が低迷。業績不振から回復の見通しも立たず、資金繰りも限界に達し今回の措置となった。

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