脱衣所リフォームの内容と費用相場、リフォーム会社の選び方を解説

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脱衣所は毎日の入浴の際に、必ず足を踏み入れるスペースです。しかし、脱衣所はいわゆる「水回り」なので、ほかの部屋と比べて劣化が早い傾向にあります。

黒ずみやカビ、床材の傷みなどに悩まされている方もいます。そこで今回は、脱衣所リフォームの内容や費用相場、リフォーム会社の選び方を解説します。

脱衣所・洗面所をリフォームするポイントは?

脱衣所・洗面所をリフォームする際に配慮すべきポイントは人によって異なります。現在、脱衣所を使っていて不便に感じることがあるなら、リフォームの際にその悩みも一緒に解決しましょう。それでは、悩み別にリフォームのポイントを解説します。

床材や壁紙など張り替えておしゃれにしたい

インテリアに合った床材や壁紙に替えるだけで、脱衣所が一気におしゃれになります。脱衣所は湿気が多く、床材や壁紙はカビや黒ずみで劣化するのが早いので、清潔感を出すためにも張り替えが必要です。

脱衣所をおしゃれに仕上げたい場合は、「明るい色味」を選びましょう。明るい色味にすることで、脱衣所が広く見えます。そのほか、防カビ機能・抗菌機能・防水機能を兼ね備えた床材や壁紙は長持ちするので、おすすめです。

脱衣所の収納スペースを増やしたい

脱衣所には、洗濯機を設置することもありますし、タオル類やその他の小物を収納しなければならないもの。そのため、脱衣所が狭い場合や、ストックすべきものが多い場合は、脱衣所の拡張リフォームがおすすめです。

間仕切りの壁を移動させて脱衣所を広くすることで、快適に衣類の着脱ができますし、棚やラックも設置しやすくなります。空気も通りやすくなるので、脱衣所を清潔に保つにはぴったりの方法です。

家族の多さや用途に合わせた洗面台を設置

洗面台が古くなっている場合は、新しいものに交換しましょう。洗面台は、家族の人数や用途に合ったものを選ぶのがおすすめです。家族が多く、たくさんの歯ブラシやスキンケア商品を収納しなければならない家庭なら、収納棚付きの洗面台を選びましょう。

洗濯の予洗いをする家庭なら、底の深いタイプのボウルが付いた洗面台が最適です。お子さんがいる家庭の場合は、洗面台カウンターが低めのものを選ぶのもひとつの方法です。

浴室と脱衣所の温度差を小さくしたい

冬場になると、「浴室は温かいのに、脱衣所が寒い」と感じる方も多いと思います。脱衣所が寒い原因は、主に「換気扇や窓」「保温性の低い床材」です。脱衣所に換気扇や窓がある場合、通気性がよすぎ、室温が下がりやすくなってしまいます。

さらに、古い家の場合、断熱性の低い壁・床のケースもあるので、室温の低下を加速させてしまうのです。

温かい浴室から、急に寒い脱衣所へいくと、温度差によって血圧が上昇する「ヒートショック」を起こしかねません。そのため、リフォームの際は、窓を「断熱窓」に新調したり、断熱性の高い床に替えたりして、温度差をなくしましょう。

必要な機能・グレードに合わせた洗面台を採用する

家庭によって、求める機能性やグレードは異なります。便利でハイグレードな洗面台がほしいということもあれば、素材やデザインにこだわったものがいいという家庭もあります。

ハイグレードな洗面台の場合、3面鏡のほか、4・5面鏡を選べたり、収納棚のバリエーションが豊富です。オーダーが可能なケースも多く、より機能性に長けた洗面台にカスタマイズできるのがメリットです。

近年は、スタイリッシュでものが置きやすい「片寄せの洗面ボウル」がトレンド。カウンターが大理石になっている洗面台を選べば、よりゴージャスな雰囲気に仕上がります。デザイン性を優先したい方にはぴったりです。

家族が多い場合はダブルボウルの洗面台に交換する

家族が多い場合は、洗面ボウルがふたつある「ダブルボウル」の洗面台を選びましょう。家族が多いと、洗面所に複数人が集まって、大渋滞することもあります。

とくに、忙しい朝は「洗顔する人」「歯を磨く人」「化粧をする人」が、同時に洗面所へ押し寄せるケースも少なくありません。ダブルボウルの洗面台を設置すれば、同時にふたりが身支度できます。

大家族ではない場合も、片方のボウルに服を洗剤に付け置きして、もう片方で歯磨きや化粧をすることも可能。化粧をする機会が多いなら、化粧道具がたくさん収納できる「洗面化粧台」がおすすめです。

洗面台のリフォーム費用相場

洗面台を設置する際の工事費用は、製品のグレードによって異なるものです。ただ、一般的な洗面台設置工事の費用は、20万~50万円程度だといわれています。

最低限の機能が付いたスタンダードな製品であれば、おおむね20万円以内に収まるケースがほとんどです。ただ、グレードの高い洗面台を選んだ場合や、収納棚を一緒に設置した場合、またバリアフリー仕様にした場合は、費用が50万円以上になる可能性もあります。

続いては、洗面台のリフォーム費用の内訳をチェックしていきましょう。

  • 洗面台の撤去処分費用
  • 給排水管工事費用
  • 給排水接続費
  • 商品代(新しい洗面台本体の価格)

もちろん、工事内訳によって費用は異なります。「どれぐらいの費用が必要なのか分からない」と悩んでいる場合は、リフォーム会社に問い合わせて、見積もりをしてもらいましょう。

洗面所のリフォーム費用相場|安く抑えるコツやタイミング、主なメーカーを紹介

脱衣所の壁や天井を張り替える

脱衣所は湿気が多いので、クロスや床材だけでなく、「壁」や「天井」そのものが傷んでいるケースもあります。とくに、浴室と脱衣所の境界部分は、カビが生じやすい箇所です。

脱衣所をリフォームする際は、洗面台の配管や間取りのほか、壁や天井の状態もチェックしましょう。

耐水性に強く、防カビのクロスを採用する

壁を新調する場合は、耐水性・防カビ機能がある壁紙(クロス)を選ぶのがおすすめです。機能性の低い壁紙の場合、安くてもすぐに傷んでしまうケースもあります。

湿気の多い脱衣所では、いかに壁や天井を傷めないようにするかが重要です。耐水性・防カビ機能のほか、防臭機能や調湿機能、防汚機能などを兼ね備えたクロスを選ぶと、より長持ちします。

壁や天井のリフォーム費用相場

壁紙クロスの施工価格は、1㎡あたり1500円程度です。既存クロスを処分する費用は、1㎡あたり500円程度かかります。クロスの質によって費用は異なりますが、およそ2畳の脱衣所の場合、3万〜4万円程度が必要です。

なお、1~6畳程度の広さの脱衣所なら、壁4面と天井の張り替えに必要な費用は、合計3万~5万円程度(材料費・廃材費含む)です。

ただし、壁を移動させるリフォームの場合は、合計金額が30万円以上になるケースがあります。壁を移動させる場合の費用の内訳は以下の通りです。

  • 既存の壁の撤去工事:10万円程度
  • 壁の新規設置工事:10万円程度
  • 壁・床材施工の費用(クロス代込み):1㎡あたり1500円程度
  • 廃材を処分する場合の費用:5万円程度

洗面所の床の張り替えにおすすめの床材やリフォームの費用相場を紹介

脱衣所の床の張り替え|床材の種類と特徴、費用相場

脱衣所の床は、壁紙と同様に黒ずみや汚れが増殖しやすい部分です。一部の張替えであれば、必要な期間はおよそ1日ですが、場合によっては2日かかるケースもあります。

ただ、床下のひび割れ対策やシロアリ対策などの「補修工事」が必要な場合は、工事期間が5日程度と長くなるので、あらかじめリフォーム会社に期間を確認しておきましょう。

また、床材にはさまざまな種類があります。それぞれ特徴や費用相場をチェックしましょう。

床材の主な種類と特徴

床材は主に4つの種類に分かれています。

  • クッションフロア
  • フロアタイル
  • Pタイル
  • コルクタイル、コルクフローリング

上記の床材はそれぞれ異なる特徴を持っています。求める機能性によって選ぶべき床材は変わるので、まずはそれぞれの強みをチェックしましょう。

クッションフロア

クッションフロアは、クッション性のあるビニル製の床材です。手軽に施工できるほか、床材の中でもかなりリーズナブルなので、費用を抑えたい方にはぴったりです。

カラーや柄のバリエーションが豊富なので、インテリアに合ったものが選べます。フローリングのような木目調のデザインは、どの部屋とも相性抜群です。そのほか、大理石やタイルなどの柄がプリントされたデザインもあります。

防菌・防臭機能に加えて、撥水性もあるので、水が床材に染み込む心配もありません。

フロアタイル

フロアタイルは耐水性とデザイン性を兼ね備えた、塩ビ素材の床材です。クッションフロアと混同されることもありますが、このふたつは別物。フロアタイルは「塩ビ素材のタイル」です。

フロアタイルの特徴は、本物そっくりの質感と、耐久性の高さです。フロアタイルはクッションフロアと同じように、木目柄や大理石などのデザインがあります。

しかし、クッションフロアと比べると、リアルな質感に仕上がっているので、高見え効果も抜群です。傷に強く、メンテナンスも簡単なので、長期的に使うには最適の床材です。

Pタイル

Pタイルは、硬質な素材である「塩化ビニル樹脂」をタイル状に加工した床材です。プラスチック系床材の一種で、耐摩擦性と耐久性に優れているのが特徴です。

傷や汚れに強く、耐薬品性、耐水性、難燃焼性に長けていることもあり、学校や施設など、さまざまな場所で使用されています。柄のバリエーションが豊富なのもポイントです。

木目や石目に沿ったリアルな凹凸が付いた商品もあるので、脱衣所をおしゃれに仕上げられます。定期的にワックスをかけることで、きれいな状態で長持ちできます。

コルクタイル、コルクフローリング

コルクタイル、コルクフローリングは水や汚れに強いのが特徴です。硬い素材かつ、弾力性もあるので、脱衣所に敷けば足腰への負担も軽減できます。断熱性に優れているほか、防滑タイプの商品もあるので、高齢者や子どもがいる家庭にもおすすめの床材です。

床材のリフォーム費用相場

床材のリフォーム費用は、床材やサイズによって異なります。以下、床材のリフォーム費用の目安です。

  • 床材処分費用:5000円程度
  • 張り替え(フローリング材):4万~5万円程度
  • 張り替え(クッションフロア):2万~3万円程度
  • 張り替え(フロアタイル):3万~4万円程度 ※1.5坪・約5㎡あたり

基本的に、新規張りの場合は5万~12万円程度、重ね張りの場合は3万~4万円程度に収まるケースがほとんどです。ただ、床下が腐敗している場合は、上記の費用に加えて、補正工事がかかります。

床の張り替えリフォーム費用の詳細はこちら

浴室との温度差を小さくするために暖房を導入する

冬場は脱衣所が冷えることが多いため、窓のサッシを変えたり、床材を張り替えたりするのもいいのですが、より快適さを優先するなら、床暖房を取り入れるのもおすすめです。

床暖房を設置すれば、脱衣所が乾燥するので、カビや雑菌の繁殖も抑えられます。費用を抑えたい場合は、ヒーターを置くだけでも快適に過ごせます。

床暖房リフォームの費用や工事期間、種類を解説

脱衣所のスペースを拡張する

脱衣所を広くしたい場合は、スペースを拡張するのがおすすめです。それでは、脱衣所を拡張するメリットや必要な費用を解説します。

スペースを広げることで収納の幅も広がる

脱衣所のスペースを広げることで、収納空間が増えます。洗濯機や洗面台付近も広くなるので、家事や毎日のルーティンの動線が確保しやすくなります。

拡張の工事は主に、間仕切り壁を撤去し、移動させるという内容です。ただ、構造上の問題で柱を移動できないケースもあるので注意が必要です。

脱衣所の拡張リフォーム費用相場

脱衣所の拡張リフォーム費用の相場は20万~30万円程度です。工事内容によって費用の金額は上下します。

  • 既存壁撤去・処分工事:10万~15万円程度
  • 壁新設工事:8万~10万円程度
  • クロス張り替え工事:1500円程度(1㎡あたり)
  • 床材張り替え工事:4000円程度(1㎡あたり)

そのほか、扉の交換を加えると、さらに金額は高くなります。

脱衣所の扉を交換する

脱衣所をリフォームする際は、壁紙や床材と一緒に、扉を交換すればより使い勝手が向上するかもしれません。扉にはさまざまな種類があります。

  • 引き戸タイプ
  • 開き戸タイプ
  • 中折れタイプ

それぞれの特徴をみていきましょう。

室内ドアリフォームの費用相場|洗面所・押し入れなどのリフォーム注意点も紹介

引き戸タイプ

レールや溝の上にある戸を横にスライドして、開閉するタイプの扉が「引き戸」です。スペースを有効活用できるほか、バリアフリーの面でも活躍してくれます。ただ、壁の中に扉を入れ込むタイプの場合、壁の工事費用が高くなるという一面もあります。

開き戸タイプ

戸を押したり引いたりして開閉するタイプが「開き戸」です。遮断性、気密性に長けている一方で、ひとつの扉を左右どちらかに引く/押す「片開き戸」の場合は、デッドスペースができるというデメリットもあります。ある程度広い空間が必要です。

中折れタイプ

戸の中心部分が折れ曲がっているタイプが「中折れ扉」です。開閉スペースが少ないので、狭い場所に最適で、ドアが周囲にある場所にも設置できます。

レールを扉の下に取付けるタイプの「Vレール式」なら比較的安価です。ただ、天井や壁の上部にレールをつける「上吊り式」は価格が上がるので注意が必要です。

脱衣所扉のリフォーム費用:3万~10万円程度

扉だけの交換なら、リフォーム費用相場は3万~5万円程度です。ただ、グレードが高いものや、扉に加えてドア枠も交換する場合は、8万~10万円程度かかります。

脱衣所リフォームの費用を抑える工夫

脱衣所をリフォームする場合、スペースの拡張や洗面台、扉の交換など、何かと費用がかかってしまうものです。しかし、きちんと工夫すれば、費用を最小限に抑えられます。ここでは、選ぶべき洗面台の種類や、リフォーム方法、介護保険の助成金について解説します。

ユニット式の浴室洗面台がおすすめ

洗面台には「ユニット式」と「システム式」の2種類があり、多くのメーカーが販売しています。リフォーム費用を抑えたいなら、ユニット式の浴室洗面台がおすすめです。それでは、両方のタイプの浴室洗面台の特徴を紹介します。

【ユニット式】浴室洗面台

ユニット式は、ボウルや鏡、照明や収納などがひとつにまとまった、スタンダードな洗面台です。さまざまなサイズがあるので、どんな脱衣所にも対応できます。

【システム式】浴室洗面台

システム式は、カウンターや洗面ボウルなどを自由にカスタマイズできる「オーダーメイド式」の洗面台です。ユニット式よりも価格は高くなりますが、素材やデザインにこだわりたい方にはぴったりです。

洗面所全体のリフォームをした方がお得になる可能性がある

リフォーム費用を抑えるために、「必要最低限の部分だけを交換する」という方法もあります。しかし、実は洗面所全体をリフォームした方がお得になるケースもあります。

お得なセットプランを用意しているリフォーム会社もあるので、余計な費用を発生させたくない方にはおすすめです。

介護保険の助成金を利用したバリアフリー化工事

家族に要介護認定された方がいて、脱衣所をバリアフリー化したい場合、介護保険の助成金を利用できることがあります。

  • 手すりの取付け
  • 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
  • 引き戸等への扉の取替え

上記の工事は、助成金の対象です。支給限度基準額は20万円(負担額は18万円)なので、リフォーム費用の削減の方法としては最適です。詳細については、住まいのある自治体に相談してみましょう。

参考資料:介護保険における住宅改修│厚生労働省

信頼できるリフォーム会社の選び方

脱衣所(洗面所)をリフォームする際は、信頼できるリフォーム会社(業者)を選びましょう。ここでは、信頼できるリフォーム会社の特徴や、選びときのポイントを紹介します。

希望イメージにあった施工実績があるか

リフォーム会社によって、得意な施工は異なります。屋根工事、内装工事を専門的に行っている会社もあれば、外壁工事を専門的に行っている会社もあります。

そのため、リフォーム会社を選ぶときは、まずその会社が自分の要望に合った施工を提案してくれるのか、という部分をチェックしましょう。理想のイメージや予算をまとめて、相談するのをおすすめします。

依頼者の質問に的確に回答してもらえるか否か

依頼者の質問に的確に回答してくれるリフォーム会社は、信頼できる会社です。

一方で、質問に対して明確な答えを出さない会社や、専門用語ばかりを使って話すような会社は、あまりおすすめできません。わざと高いプランを組ませる、依頼者の要望を聞かないなど、工事後にトラブルになる可能性もあります。

工事後のアフターサービスはしっかりしているか

リフォーム会社を選ぶ際は、工事後の無料修理や点検などの保障が充実しているかも確認しておきましょう。保障が何もないと、工事後の故障や修理の際に、かなりの費用がかかってしまう可能性があります。

施工実績や口コミをチェックする

リフォーム会社が得意とする工事内容を知りたい場合は、その会社のホームページで施工実績や口コミをチェックしてみましょう。施工後のイメージもしやすくなります。成約数の多い会社や、口コミが多くその評価が高い会社は、信頼性が高いのでおすすめです。

複数社に見積もり依頼をしてピックアップしよう

リフォーム会社によって、必要な費用は異なります。とにかく費用を抑えたい場合は、複数社に見積もりを依頼し、費用を比較してから、一番安いところを選びましょう。無料見積もりを実施しているリフォーム会社も多いので、リフォームを検討中の方は一度利用してみてください。

快適な脱衣所にするならリノベーションがおすすめ

設備の交換や床材の貼り替えなど、合わせて浴室のリフォームを検討しているなら、まとめてリノベーションをするのがおすすめです。リノベーションは、デザイン性にも機能性にもこだわりたい人に適しています。

LogRenoveでは、リノベーションの基礎知識から、施工事例や費用相談、素材など専門的な相談まで受け付けています。

気になった方は是非、個別相談までお問い合わせください!

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