緑化の取り組みが「砂漠の中の海」を作り出す

烏海湖観光地区の埠頭

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【烏海(中国)2021年1月20日新華社=共同通信JBN】冬の初降雪の後、Wuhai Longyou Bay National Wetland Park(烏海竜遊湾国家湿地公園)の600ヘクタール超に及ぶアシは雪と霜に覆われ、仙境のような光景である。黄河からの浸透水が形成するこの湿地は烏海市の海勃湾区の北西角に位置し、東にはテーブルマウンテン、西には黄河がある。

黄河流域の烏海部分の生態系構築と復元を強化するため、烏海は、湿地の生態的かつ機能的な改良を促進する系統的保護および復元を科学的に計画した。湿地保護、観光、一般向けの科学教育を統合する湿地公園がまず設立された。2018年末、この公園は正式に国家湿地公園になり、鳥類の生息に適した楽園になった。

緑の山々とクリーンな水域を維持することは、生態系の発展に極めて重要である。

烏海市の砂漠化した土地はかつて土地面積の60パーセントを占め、内モンゴル自治区内で、また全国的にも砂漠化の深刻な地域だった。同市の植林不可能な土地面積は87万7400畝(ムー)で、市の土地面積の33.35パーセントを占める。

厳しい自然の生態系環境に直面する烏海の人々は、緑豊かな祖国への彼らの熱望を、前進するための推進力に変えた。烏海の人々は何世代にもわたって植林に献身的に取り組み、烏海のグリーン転換をもたらした。

長年の不毛の地から緑の景観を持つ国家庭園都市へ、烏海の都市開発はオアシス建設の歴史と呼ぶこともできる。

Haibowan Water Conservancy Project on the Yellow River(黄河海勃湾水利プロジェクト)の完了により、118平方キロメートルの烏海湖が誕生した。壮大なダムが黄河を横断し、砂漠に湖を作り出し、異なるさまざまな要素を持つユニークな風景を楽しむ多数の観光客を引き付けている。

烏海湖でのボート遊びでは、湖面に映り込む青い空と白い雲、砂、アシ、水中を泳ぐ魚や空を飛ぶ鳥たちの、美しく清々しい景観を楽しむことができる。湖の周囲を歩けば、訪問した人々はくつろぎながら、庭園のスケッチ、遊歩道、親水護岸、人工の砂浜…などの魅力的な眺めを楽しめる。

黄河と烏海湖を生かし、烏海は海勃湾Gander河水系、Wudabayinsai河水系、Hainan Engel河水系、空港道、人工湖景観およびFengming Lake Parkを構築した。以前の荒地や礫地は建設業者の手によって美しい水景に変わった。烏海は現在までに40を超す湖を建設し、それらは接続されている。

毎年3月中旬から11月上旬にかけて、厳重な国家保護下にある希少種を含む6科60種を超す10万羽以上の鳥が烏海で生息し繁殖する。渡り鳥の中には、越冬のために烏海を選ぶものもいる。

住民に恒久的な緑の恩恵をもたらすため、烏海は徒歩圏内に緑とレジャーのスペースを構築するために多大な取り組みを行ってきた。幅20-50メートルの景観緑地帯が道路の両側に設定され、年間を通じて常緑の道路を形作っている。

烏海の緑被率は43パーセントで、1人当たりの公園緑化スペース面積は19.5平方メートルに達している。砂漠化地と砂地の面積は減少した。烏海は国家緑化モデル都市、国家庭園都市、国家健康都市、ならびに中国最初の水生態系文明都市の1つという栄誉を継続的に得ている。

ソース:Wuhai City Publicity Department

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キャプション:烏海湖観光地区の埠頭