差別発言で契約解除のJ・トーマスが初コメント 研修プログラム受講明かす

騒動後初めてコメントしたトーマス(昨年11月、ロイター)

米ツアー2021年初戦「セントリー・チャンピオンズ」で、同性愛者への差別発言を行ったジャスティン・トーマス(27=米国)が、個人で研修プログラムを受講することを表明した。

トーマスは差別発言後、米アパレル企業のラルフローレンから「我々の価値観と完全に矛盾する発言にがっかりしています」とコメントを出され、契約を解除された。今週は欧州ツアー「アブダビHSBC選手権」(21~24日、UAE)に出場し、20日に報道陣に対応した。

「彼らは巨大なグローバルブランドであり、私は彼らの決断を尊重しなければならない。私はブランドイメージを傷つけてしまった。自分はこの決定を受け入れて前進していきたい」

さらに詳細は語らなかったものの、研修プログラム受講も明かした。「自分のやることについては、自分の中にとどめておきたい。人の手も借りながら、なりたい自分になれるように適切なステップを踏んでいきたい」

タイトリストやシティバンクなど、そのほかのスポンサー企業にもすでに謝罪。「彼らは、自分がより良い人間になるための機会であることを理解してくれた」と感謝した。

最後に「あのとき恥ずべき発言をしてしまったが、私はそういう人間ではない。どうしてそんなことを言ってしまったのか、プログラム受講も含めて解明していきたい」と誓った。

また、ツアー仲間で親交の深いロリー・マキロイ(31=英国)は「彼の発言は国民の大部分を不快にさせるものだったが、彼は過ちから学ぶだろうし、より良い人間になるために前進するはずだ」と期待した。

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