のりピー元夫・高相祐一被告初公判 あぶりと注射のコンビネーション…証拠隠滅も図る

高相被告のシャブ生活の一端が明らかに

また覚醒剤事件を起こした酒井法子元夫・高相祐一被告(52)の初公判が21日夕、東京地裁で開かれ、裁判資料などから薬物依存の恐ろしさが浮き彫りになった。

罪に問われたのは、昨年10月20日午前1~2時にかけ、義理の弟名義で当時借りていた板橋区のアパートで、あぶり→右足ひざ上に注射→あぶりの順で覚醒剤を使用したこと。翌々日、池袋で職務質問され、尿検査で覚醒剤の陽性反応が出たため緊急逮捕。高相被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

この日の高相被告は、黒スーツに黒ぶち眼鏡、白マスク姿。髪は脱色や白髪交じりの黒に近いグレーで、以前と比べやや痩せた印象だ。体のあちこちにタトゥーを入れているが、手の甲と指に入れていたカラフルなタトゥーは、消しているのかだいぶ薄くなっていた。

家宅捜索ではテレビ横の棚から、たばこの箱に入れた吸引用ガラスパイプ、パイプ掃除用の割りばしやスポンジが押収された。炙りで使ったアルミホイルや注射器は、証拠隠滅のため、東武東上線大山駅のゴミ箱に捨てたと本人は供述している。

2017年3月、危険ドラッグ事件で懲役1年の実刑判決を受けた高相被告はその後、薬物依存更生施設「ダルク」に入寮。今回もダルクのお世話になっているそうで、法廷では「『もう大丈夫』と言われてもプログラムを受け続ける」という本人の決意表明も読み上げられた。17年の裁判でも「ダルクに骨をうずめたい」と話していたが…。

次回公判は来月25日に開かれる。

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