高相祐一被告の危険すぎた一人暮らし すかさず売人接触、即まとめ買い

まんまと罠にハマった高相被告

再び覚醒剤事件を起こした酒井法子元夫・高相祐一被告(52)の初公判が21日夕、東京地裁で開かれた。

罪に問われたのは、昨年10月20日午前1~2時にかけ、義理の弟名義で当時借りていた板橋区のアパートで、あぶり→右足ひざ上に注射→あぶりの順で覚醒剤を使用したこと。翌々日、池袋で職務質問され、尿検査で覚醒剤の陽性反応が出たため緊急逮捕。高相被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

2017年3月、危険ドラッグ事件で懲役1年の実刑判決を受けた高相被告は、同年12月の仮釈放後、薬物依存更生施設「ダルク」に入寮。昨年4月ごろ、退寮を認められ、寮に住みながら池袋の居酒屋でバイトしていた。その2か月後、板橋で一人暮らしを始めたが、これがマズかった。

池袋東口の喫煙所で昨年9月ごろ、以前覚醒剤を譲り受けたことがある友人リョウタと再会。同月下旬の連休中、この男から覚醒剤、注射器などをまとめ買いし、以後10回に渡って使用したという。

薬物事犯に詳しい法曹関係者は「一人暮らしをしたのがすべて。周囲の〝監視〟がなくなると、薬物のことを思い出し『1回ならバレないんじゃないか』と考えてしまう。売人はそうした状況を逃さない。池袋の喫煙所で売人と再会したとあるが、偶然とは言い難く、狙われていたのだと思う」と話す。

現在は保釈中で、ダルクにまた入寮し更生プログラムを受けている最中。「今後はダルクに入寮を続けて、『大丈夫だ』と言われてもプログラムを受け続ける」という本人の決意表明も読み上げられた。

次回公判は来月25日に行われる。

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