反発業者排除、依頼か 日南官製談合

道路改良工事を巡って官製談合事件が明らかになった日南市の市道曽和田線=20日、同市北郷町北河内

 日南市発注工事に絡む官製談合事件は、市ナンバー2の副市長が逮捕される事態となった。「以前から『21会』という談合の会合が続いている」。地元建設業者は談合が常態化している背景を語り、指名競争入札の公示があると、業者が日南地区建設業協会に集まって落札者を決定していた実態も浮かび上がった。業者間で仕事を回す仕組みを築き、談合に反発する業者を締め出す―。そこになぜ「官」が関与し今回の事件が起きたのか、全容解明が待たれる。

© 株式会社宮崎日日新聞社