【初場所】鬼滅の刃、呪術廻戦だけじゃない! 10勝・正代支える〝二次元パワー〟

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2度目の賜杯へ気合が入る正代

好調の原動力は? 大相撲初場所12日目(21日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)が幕内竜電(30=高田川)を寄り切って10勝目(2敗)。優勝争いで幕内大栄翔(27=追手風)とトップを並走し、2場所ぶり2度目の優勝へ一歩ずつ近づいている。新型コロナウイルス禍で外出が制限される中でも正代はストレスとは無縁。オフの時間は趣味の漫画やアニメ作品に没頭し、リフレッシュに努めている。

正代が竜電を危なげなく寄り切って2桁10勝目に到達。取組後は「(土俵際の詰めを)落ち着いてしっかりできた」と納得の表情を浮かべた。新大関で臨んだ昨年11月場所は、左足首を負傷して無念の途中休場。大関2場所目でいきなり初のカド番を経験することになった。それでも、重圧を跳ねのけて土俵で持ち味の圧力を発揮。両横綱が不在の中、看板力士として堂々の優勝争いを繰り広げている。

その大関は「(土俵外では)相撲のことはあまり考えない」と話すように、オンとオフの切り替えを大切にしている。コロナ禍で本場所の約2週間前から外出禁止となり、年末年始は故郷・熊本への帰省を断念するなど制約の多い生活を送っているが、決してストレスをため込んでいるわけではない。外出できなくても楽しめる趣味があるからだ。

時間に余裕があれば、漫画やアニメに没頭。今は劇場版アニメが大ヒットした「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」といった〝異世界モノ〟の作品にはまっているという。初めて熱中した漫画に幼少期に少年誌で連載されていた「犬夜叉」を挙げ「この作品が〝原点〟というわけではないけど、男の子が一度は憧れる魔法やモンスターがいるような世界で主人公が活躍する最近の漫画は(犬夜叉と)つながるところがある」と〝漫画愛〟を熱く語っている。

また、気に入った作品があれば「僕は結構(人に)お勧めします」と楽しみを共有するのが〝正代流〟。部屋の若い衆と一緒に人気アニメ「メイドインアビス」を見て号泣したというのも、大関ならではのエピソードだ。コロナ禍とは無縁のリフレッシュタイムが、正代の好調の原動力になっている。

今場所で2場所ぶり2度目の優勝となれば、来場所は自身初となる綱取りに挑戦することができる。正代は「あと3番しっかり取り切りたい」とラストスパートへ気合十分。〝二次元パワー〟で賜杯へと突き進む。