開幕一軍に燃える中日・岡林のお手本は大島「高度な技術をマネしたい」

開幕一軍を目指す中日・岡林勇希

中日の2年目・岡林勇希外野手(18)が開幕一軍に燃えている。沖縄春季キャンプでは一軍の北谷組に抜てきされ「『まさか自分が』というのがあった。もしも読谷(二軍)でスタートなら体力面や基礎をしっかり鍛えようと考えていたけど、北谷スタートするからには開幕一軍を目指してやっていくという目標が明確になった」と力強く言う。

昨季は高卒1年目ながらプロ初安打をマークするなど一軍でスタメンを含め6試合に出場した。二軍では64試合で打率2割8分5厘と非凡な能力を発揮したが、一軍と二軍のレベルの差を痛感し「投手のボールがコントロールも切れもスピードも全然違った。守っていても打球の強さが全然違う。二軍に慣れてはいけないなと思った」。

そんな岡林は尊敬する同僚の先輩・大島のプレー動画に夢中だという。「自分が求められているのは走攻守すべてにおいてだと思うので大島さんの動画を見ている。甘い球がくるまでファウルを打ったり、内角へきても引っ張ってファウルにするという高度な技術を自分もマネしたい」とほれ込んでいる。

しかし、マイペース調整が認められている大島は例年通り二軍の読谷スタート。「キャンプで聞けることがあれば何でも聞きたいし、教えてもらいたい」ともくろむ岡林とはすれ違いとなってしまった。その目で先輩のプレーを見たり、直接アドバイスを受けるには北谷でキャンプを完走するしかない。

それがかなえば、開幕一軍も見えてくる。岡林は「目標は打率3割を目指したいけど、まずはしっかり一軍のボールに慣れることをやっていきたい」と目の前のキャンプに意欲を燃やしている。

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