シェアサイクル実証を大津市で実施 アプリ内で1日乗り放題券を販売

大津市、日本ユニシス株式会社、株式会社きゅうべえは、「ことことなびサイクル」アプリを活用したシェアサイクルの実証実験を2月1日から3月31日まで実施する。

「ことことなびサイクル」アプリは、大津市や日本ユニシスらが中心となり、これまで実証実験を重ねてきたMaaSアプリ「ことことなび」をベースに、新たに開発された。

今回の実証実験では、きゅうべえが運営するシェアサイクル「kotobike」が一日乗り放題のデジタルチケットをアプリ内で販売する。通常料金1,300円のところを「ことことなびサイクル」からなら500円で購入可能だ。なお、利用の際は「ことことなびサイクル」より発行されるクーポンコードを「kotobike」アプリに入力して購入する必要がある。

「ことことなびサイクル」操作画面(左:トップ、右:チケット購入)

さらに、シェアサイクル1日乗り放題デジタルチケットの発売に加えて、観光案内や飲食店・観光施設などで利用できるクーポンなどを提供し、withコロナに対応する市内観光を提案することで観光客誘致と地域消費を促す狙いだ。また、市民にも通勤・通学など生活の足として利用してもらうことで、公共交通の補完やラストワンマイルにおける移動手段の提供を目指す。

実証実験を通じて、withコロナを意識した屋外での移動による新しい観光モデルの造成や、来年度以降の本格運用に向けたビジネスモデルを検討していく。なお、この実証実験は観光庁による「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業として選定されている。

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