サインツ、来週フェラーリF1での初テストへ。2018年型SF71Hでフィオラノを走行

 カルロス・サインツJr.が来週、フェラーリF1での初テストを行う予定であることがわかった。彼はクリスマスと新年を祝った後、イタリアに移り、すでにマラネロのファクトリーでの仕事を本格的に開始している。

 2021年にセバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリに加入したサインツは、新シーズンに備え、スクーデリアでの作業の流れを知り、マシンのシステムとスタッフに馴染むための努力を重ねている。

 サインツは12月にファクトリーを訪れた際に、2021年型フェラーリ『SF21』を快適に走らせるための準備としてシート合わせを実施。その後、シミュレーターに乗り、2020年型マシンの感触をつかみ、新シャシーとパワーユニットのパッケージの向上を確認した。

フェラーリのファクトリーでシート合わせをするカルロス・サインツJr.

 そしてサインツは来週には、2018年型フェラーリF1『SF71H』をファクトリーに隣接するフィオラノ・テストコースで走らせる予定になっている。今週、中央ヨーロッパは悪天候に見舞われ、ほとんどの地域で雪が降っているが、来週には走行可能なコンディションになることが期待されている。フィオラノはフェラーリ所有のサーキットであり、サインツは開幕までの時期のほとんどをイタリアで過ごす予定であるため、チームはテスト日を天候に合わせて柔軟に変更することができる。

2018年F1アブダビテストでフェラーリSF71Hを走らせるシャルル・ルクレール

 現時点では、晴れて気温が上がると予想されている来週後半、2日間にわたりテストを行うプランが組まれている。しかし雨や雪が降った場合にはテストは延期され、コンディションの良い日に実施されることになるだろう。

 フェラーリは2021年型マシンのシェイクダウンを、2月下旬にイタリア・ムジェロで行い、当日はシャルル・ルクレールとサインツのふたりがマシンに乗るものと考えられている。

フェラーリの本拠マラネロで仕事を本格スタートしたカルロス・サインツJr.

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