あの「なべやきコンブ」が大復活!
漫画誌「モーニング」で新連載開始したグルメ漫画「OH! MYコンブ ミドル」(漫画・かみやたかひろ、企画、監修・秋元康)が話題だ。
同漫画は1990年に少年漫画誌「コミックボンボン」で連載され、子供たちのハートを躍らせたリトルグルメ漫画「OH! MY コンブ」の主人公の〝コンブ〟こと、料理が得意な「なべやきコンブ」のその後を描いたもの。
コンブはお菓子や子供でも買える食べ物を駆使した〝リトルグルメ〟を作ることで人気。例えば「食パン+スライスチーズ+柿の種」=「亀田の柿の種トースト」や「うまい棒+ソース+ふりかけ+海苔」=「ニューうまい棒」など、子供の夢が詰まったリトルグルメを世に送り出した。登場キャラクターたちが、コンブの〝作品〟に舌鼓を打つ時に出るフレーズ「オーマイコ~ンブ!」は当時、子供たちを中心に流行した。
そのコンブが時を経て、中年の哀愁も身にまとったナイスミドル(?)に。連載第1話では早速、友人の悩みを解消するために「うまい棒+サラダチキン+オレンジジャム」=「サラダチキンのうまジャムあえ」という、晩酌のアテにピッタリな作品で、その友人とお酒を酌み交わし、悩みを解消。最近流行の「家飲み」のお供にしたい漫画になっている。
同漫画復活について、モーニング誌の担当編集の小松氏は「ちょうどコンブが30周年を迎えるということで企画が持ち上がりました。私も世代なので思い入れがありました」と明かす。
反響もすごいとのことで「少し上の世代の編集長も『こんなに反響あるんだね』とびっくりしてました」と小松氏。
コンブを復活させることに、漫画家のかみやたかひろ氏にもやりがいを感じているそう。
「最初は本当に復活させるの?という感じでしたが、ミドルになったコンブを描くことにやりがいを感じていらっしゃいます。当時のイメージを崩さずに大人になった哀愁も入れながら、バランスよく描けるかという点なども気を付けてらっしゃるようです」(小松氏)
さらに同漫画の意外な点といえば、作詞家の秋元康氏が企画に携わっていること。実は30年前からだ。
「秋元先生にも復活のお話をさせていただきました。グルメで知られる秋元先生ですが、当時から、(B級グルメのような)〝甘じょっぱい系〟も押さえていらしたようです」
本紙がドラマ化について聞くと、小松氏は「私自身もイメージはできています。実現できるといいですね」と笑った。
ミドルコンブの〝ニューグルメ〟に注目だ