小山市で東日本では初となる野外での繁殖を成功させた国の特別天然記念物、コウノトリのはく製が完成し21日、報道陣に公開されました。
公開されたコウノトリの「歌(うた)」のはく製です。
鋭いくちばしや真っ白な翼など生きていたころの姿が忠実に再現されています。
「歌」は徳島県鳴門市生まれのメスのコウノトリで、2019年8月に小山市にやってきました。
オスの「ひかる」とペアになり去年6月に渡良瀬遊水地の巣でひなを確認。
東日本で初めての快挙に見守ってきた市民らは歓喜の声をあげました。
しかし歌はその後、左脚を骨折、けがによる衰弱などが原因で去年10月に死にました。
市民から、はく製にしてほしいと要望があり、市としても学術的に貴重で教育にも生かせることから、はく製にしました。
本来なら21日は市民の前で除幕式をする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
一般公開は緊急事態宣言が解除となり展示する交流館が再開してから行われます。