「史上最高のFA契約」は4年契約でCY賞4度のランディ・ジョンソン

メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは「史上最高のFA契約」を選出する特集記事を公開した。契約延長や海外からの獲得選手、オプトアウト(契約破棄)後の再契約は含まれていない。ペトリエロが「近年最高のFA契約」に挙げたマックス・シャーザー(ナショナルズ)はトップ10の3位にランクイン。1位には4年契約でダイヤモンドバックスに加入し、4年連続でサイ・ヤング賞を受賞したランディ・ジョンソンが選出された。

ジョンソンは1998年オフに4年5300万ドルでダイヤモンドバックスと契約。絶対的エースとして1999年はチームを球団創設2年目での地区優勝、2001年は球団創設4年目でのワールドシリーズ制覇(いずれも史上最速)に導いた。4年間で最優秀防御率3回、最多勝1回、最多奪三振4回、投手三冠1回と個人成績も圧巻。史上2人目の4年連続サイ・ヤング賞を達成しており、「史上最高のFA契約」であることに異論の余地はないだろう。

2位は1992年オフに5年2800万ドルでブレーブスと契約したグレッグ・マダックス。最初の3年はいずれもサイ・ヤング賞を受賞し、移籍前の1992年と合わせて4年連続受賞となった。全てのシーズンで15勝以上を挙げ、5年間の平均防御率は2.13。1995年にはワールドシリーズ制覇も達成しており、文句なしの優良契約だった。

3位はナショナルズと7年2億1000万ドルの大型契約を結んでいるシャーザーがランクイン。契約は今季まで残っているが、すでにサイ・ヤング賞を2度受賞し、2019年には球団史上初のワールドシリーズ制覇にも貢献。6年間の1118投球回はメジャー最多、防御率2.80はメジャー3位と質量ともに素晴らしい活躍を続けている。

4位にはブルージェイズと2年契約を結んで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたロジャー・クレメンス、5位にはジャイアンツと6年契約を結んだバリー・ボンズがランクイン。6~10位にはマニー・ラミレス(レッドソックスと8年契約)、エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズと6年契約)、マイク・ムシーナ(ヤンキースと6年契約)、ケビン・ブラウン(マーリンズと2年契約)、レジー・ジャクソン(ヤンキースと5年契約)が選出された。

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