原監督がヤングGに「沖縄行き切符」争奪戦を予告 ルーキーらの闘志に着火

オンライン取材に答える原辰徳監督(球団提供)

指揮官がルーキーたちの闘志にいきなり火をつけた。巨人の原辰徳監督(62)が22日、都内で行われたスタッフミーティング終了後にオンライン取材に応じた。

宮崎で行われる一軍キャンプまで残り10日となったこの日、指揮官は「ええ、その2人は入ってますね。そこ(一軍)からスタートします」と即戦力として期待されるドラフト1位・平内龍太投手(22=亜大)、同4位・伊藤優輔投手(24=三菱パワー)の一軍スタートを明言した。

もちろん開幕一軍を勝ち取るには猛アピールを続けるしかない。新型コロナ禍を受け、今年はベテランから構成される「S班」の枠が拡大。菅野、坂本ら異例の19選手が2月6日から沖縄で汗を流す。

これにより宮崎から沖縄への「一軍切符」は例年以上の狭き門。指揮官は「(沖縄は)昨年(37人)よりはちょっと多くなる可能性はありますね」と見通しを語ったものの、ふるい落としの苛烈さは昨年の比ではない。

生き残りをかけた実戦は、2月8日と13日に2試合を予定。「(阿部)慎之助と宮本、元木、その辺で話をして、若手同士の一軍、二軍の対抗戦をしようじゃないか、と。最後の振り分けという点において、やはり、試合の中で結果というものも重視しながら、沖縄に行く行かない、そういうメンバーを選んでいこうというふうに思っております」。チーム内の競争の激化は底上げにつながる。延長線上にある「開幕一軍」に向けて、ヤングG戦士たちによるサバイバルの火ぶたが切られる。

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