大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、幕内翠富士(24=伊勢ヶ浜)は幕内妙義龍(34=境川)をすくい投げで破って8勝目を挙げ、新入幕場所でうれしい勝ち越しを決めた。
相撲巧者の相手に対し、立ち合いで左に変わって突き合うと、左、右と相次いで差してもろ差しになり、即座に左からすくって相手を土俵に転がした。
前日の碧山(34=春日野)戦後は、巨漢相手に激しい突き押しを浴び「死ぬかと思った」と青ざめていたが、この日は一転して破顔一笑。NHK大相撲中継のインタビューに呼ばれ「本当にうれしいです」と喜んだ。左右どちらからも繰り出せる肩透かしが武器の技巧派が、まだまだ土俵を盛り上げそうだ。