【初場所】28場所ぶり再入幕の35歳・明瀬山 初の勝ち越しに「うれしさ爆発ですね」

豊山を突き落とした明瀬山(左)

大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、幕内明瀬山(35=木瀬)は幕内豊山(27=時津風)を突き落として自身初の勝ち越し。取組後のインタビューでは「うれしさ爆発ですね」と満面の笑みを見せた。

28場所ぶりの幕内復帰となった今場所は初日から6連勝と好スタートを切ったが、直後に5連敗と流れが止まりかけた。それでも「勝ち越していたんで余裕でした」と話すように、再び白星を稼いで勝ち越しを決めた。

涙をこらえるような場面もあった。明瀬山は「一瞬ウルッときて、ヤバいと思って。何も思い出してないんですけど、素直に『ヤッター』という感じでした」と、うれしさのあまり感情が込み上げてきたと説明した。

また、今場所の活躍と親しみやすいキャラクターで知名度も徐々に上がり、場内では明瀬山タオルを手にするファンも増えた。しかし、本人は「淡々とやるしか…。期待されても困っちゃうので、一生懸命やるだけですね」と控えめだ。

報道陣に「今日はおいしいものでも食べて」と振られると「何か送ってくれるんですか?」と切り返して笑いを誘った明瀬山。残り2日も周囲の期待にこたえてくれるはずだ。

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