クリロナの通算得点は世界記録なのか 異論噴出のワケは?

世界のトップに君臨するクリスチアーノ・ロナウドだが…(ロイター)

イタリア1部ユベントスのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(35)が、スーパーカップのナポリ戦(20日)で通算760ゴールを達成。欧州各国メディアが歴代最多と報じる一方で異論も出ており、真偽がはっきりしない状況となっている。

従来の記録は1930~50年代にオーストリアとチェコスロバキア代表でプレーしたヨゼフ・ビツァンの通算759点とされてきたため、760得点のロナウドが新記録となるのは自然な流れ。しかし、英メディア「BBC」は「ロナウドは本当に世界記録を破ったのか?」と題して懐疑的に報じた。

というのも、ビツァンの記録があいまいになっているから。国際サッカー連盟は通算805点としており、チェコ協会は2部リーグでのゴールを加えた通算821点を主張している。これらの数字が正しいとするならば、ロナウドはまだ世界記録更新を達成していない。

また、元ブラジル代表の英雄であるペレ氏は通算1281点、元同国代表FWロマリオ氏は通算1000点を主張。ただ公式戦に限れば、ペレ氏は757、ロマーリオ氏は743とされている。ちなみにスペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表リオネル・メッシ(33)は通算719得点だ。

ロナウドやメッシの記録は正確だが、このようなあやふやな記録がある限り、今後も何らかの記録達成時に議論が巻き起こりそうだ。

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