54歳で開幕迎えるキングカズが世界を驚かす

昨季最終戦でアップするカズ

Jリーグは22日、今季のJ1、J2、J3の開幕戦以降の日程を発表したが、その中で注目なのはやはりプロ36年目のシーズンを迎える〝キングカズ〟ことJ1横浜FCのFW三浦知良(53)だろう。

カズの54歳の誕生日の翌日、2月27日に横浜FCはアウェー札幌戦(札幌ド)で今季リーグ初戦に臨む。すでに和歌山でのキャンプをスタートさせ、下平隆宏監督(49)もキングの姿勢を絶賛。今季は元日本代表MF中村俊輔(42)が、自身の代名詞ともいえる背番号10をつけることが決まっており、カズの「11」との揃い踏みが期待されている。

昨季最終戦の横浜M戦(12月19日)の後半終了間際に出場し、自ら持つリーグ戦最年長出場記録を53歳9か月23日に更新したニュースは世界を駆け巡った。国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトでカズの記録の話題が載るのは、もはや驚くべきことではない。記録を更新すれば世界的な通信社が配信し、各国の大手紙、高級紙までも記事を掲載。時には欧州でプレーするスター選手たちも反応し、SNSでコメントするほどだ。

54歳と1日で迎える札幌戦に出場すれば、日本以上に世界がざわつく。ゴールでも挙げようものなら…。昨季は新型コロナウイルスの影響で降格チームがなかったため、今季のJ1は20チーム。4チームがJ2降格となる厳しいレギュレーションだが、カズの奮闘は横浜FCと世界を勇気づけられるか。

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