【初場所】正代また物言いつくも2敗死守! V争いは「まだ意識したくない」

冷や汗ものだったが、正代(右)が2敗をキープ

大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)が関脇隆の勝(26=常盤山)をはたき込んで11勝目。圧力をかけて押し込みながらも引いた隙を狙われて押し返される。ギリギリの攻防にこの日も物言いがついたが、土俵際で足を残して白星を手にした。

取組後は「引いてしまったのが良くなかったですね。あのような形はなくすように努力しているんですけど、勝っているので体の反応はいいのかもしれないですね」と振り返った。

これで2敗を守って、Vレースは大栄翔と変わらずトップを並走。残り2日となり、そろそろ賜杯が見えてもおかしくないが「並んでいる力士がいるので気は楽なほうだと思うけど、まだ意識はしたくない」と話す。

ただ、大栄翔には3日目の対戦で敗れているため「できるだけ(白星)を落とさないように千秋楽まで行って(優勝)決定戦に持ち込めたら。あと3番取ってもいいように体のケアなどを徹底していけたらと思う」と大一番を見据えている。

上位力士と対戦が残る正代と平幕との対戦が残る大栄翔。大関が2場所ぶりの優勝を手にするのか。V争いはいよいよ最終コーナーに突入する。

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