ハンク・アーロンが86歳で死去 通算755本塁打の名打者

通算755本塁打を放った伝説のスラッガー、ハンク・アーロンが現地時間1月22日に死去したことが明らかになった。86歳だった。アーロンは1974年にベーブ・ルースの通算本塁打記録を更新し、1976年限りで引退するまでに通算755本塁打を記録。これは2007年にバリー・ボンズが更新するまでメジャー記録だった。1957年ナ・リーグMVPやオールスター・ゲーム出場25度といった実績だけでなく、偉大な黒人選手の1人として、球史において非常に大きな意味を持つ人物の1人だった。

アーロンはミルウォーキー・ブレーブスで12年間、アトランタ・ブレーブスで9年間、ミルウォーキー・ブリュワーズで2年間の合計23年間にわたってメジャーで活躍。首位打者2度、本塁打王4度、打点王4度など数々のタイトルを獲得し、通算2297打点と6856塁打は現在もメジャー記録として残っている。755本塁打は史上2位、3771安打は同3位、2174得点は同4位の大記録である。

シーズン50本塁打は1度もなかったものの、毎年コンスタントに数字を積み重ね、21年連続オールスター・ゲーム出場、20年連続20本塁打以上、打率3割を14度、40本塁打以上を8度など、アーロンの安定性を示す数字は枚挙に暇がない。1982年には史上2番目(当時)の得票率97.8%でアメリカ野球殿堂入りを達成。1999年には各リーグから1名ずつ、最高の打者を表彰するアウォードとしてハンク・アーロン賞が設立され、現代にもその名を残している。

アメリカ球界では昨年から名選手・名監督の死去が相次いでおり、昨年はルー・ブロック、ホワイティ・フォード、ボブ・ギブソン、アル・ケーライン、ジョー・モーガン、フィル・ニークロ、トム・シーバーと7名の殿堂入り選手が死去。今年に入ってからも、すでにドジャースの名監督トミー・ラソーダと同じくドジャースの名投手ドン・サットンが亡くなっている。また1人、球史に残るレジェンドがこの世を去った。

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