カブスが控え捕手確保 田中の元女房役・ロマインを獲得

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、カブスはタイガースからフリーエージェントとなっていた捕手、オースティン・ロマインと1年契約で合意したようだ。「NBCスポーツ・シカゴ」のゴードン・ウィッテンマイアーは今回の契約が1年150万ドルであることを伝えている。パドレスとのトレードでダルビッシュ有とともに控え捕手のビクトル・カラティーニを放出したカブスだが、新たな控え捕手を獲得することに成功した。

現在32歳のロマインは、2011年のメジャーデビューから2019年までヤンキース一筋でプレー。攻守のバランスが取れた控え捕手としてチームを支え、2018年は自己最多の10本塁打、2019年には72試合で打率.281、8本塁打、35打点、OPS.748という自己最高の成績をマークした。

ヤンキースでの安定した働きを評価され、昨季は正捕手候補としてタイガースへ移籍。しかし、37試合に出場して打率.238、2本塁打、17打点、OPS.582と低調なパフォーマンスに終始し、レギュラーポジションを獲得するには至らなかった。経験不足の投手陣をリードするのに必死だったのか、盗塁阻止率も前年の30.3%から20.7%へ大きく悪化していた。

カブスにはミゲル・アマヤというプロスペクト捕手がいるものの、メジャー昇格にはもう少し時間を要するため、カラティーニに代わる控え捕手の獲得が急務となっていた。正捕手ウィルソン・コントレラスはトレードの噂が絶えないため、コントレラス放出の場合にはロマインが正捕手として起用される可能性もある。

なお、ロマインはヤンキース時代、田中将大の女房役として日本でも知られた存在だった。田中は2014年から2019年までの39試合でロマインとバッテリーを組み、防御率2.77を記録。これは2試合で防御率1.74のエリック・クラッツを除けば、捕手別で最も良い数字となっている。

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