【初場所】プッシュだ大栄翔! 埼玉出身力士初Vへ地元・朝霞市が応援ツイ連打

押し出しで竜電(左)に勝った大栄翔

もっと、盛り上げたい――。大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、幕内大栄翔(27=追手風)が幕内竜電(30=高田川)を押し出して11勝目(2敗)。周囲から「モタモタしている」と指摘されるなど〝らしくない〟一番が続いたが、この日は力強い攻めを取り戻し「ああいう相撲で勝ってきていたので、考え直して(臨んだ)」と振り返った。

今場所は初日から3大関2関脇2小結を撃破する快進撃。この活躍に地元の埼玉・朝霞市は公式ツイッターで「プッシュだプッシュだ大栄翔」とのコメントを添えて声援を送り続けている。

〝仕掛け人〟の同市担当者は「大栄翔関の応援はこれまでもツイートしてましたが、初日前、中日、千秋楽後の3回くらいでした。しかし、今場所は初日から連勝が続き6日目から投稿頻度が増えました」と説明した。

優勝すれば埼玉出身力士としては初の快挙。約5年前に発足した「大栄翔を励ます会」の栗原友介会長は「私たちはささやかに応援させてもらってるんですけど、活躍してくれるとうれしいですよね。まだまだ強くなると思いますし」と悲願の初Vへ機運は高まるばかりだ。

一方で、埼玉県には新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言が発令中。ある地元関係者は「実は自治体から後援会(励ます会)に『もっといろんなことをやりたいんですけど、こういう状況なのでできる範囲でやらせてもらいます』との連絡があったんです」と、異例の〝おわび〟があったことを明かした。

大関正代(29=時津風)と優勝争いトップで並ぶ大栄翔は周囲のエールに「期待していただいているのはありがたいこと」ときっぱり。残り2日、地元の願いは届くか。

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