Rソックスが「キケ」と2年1400万ドルで合意 正二塁手として起用か

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、レッドソックスは「キケ」の愛称で知られるエンリケ・ヘルナンデスと2年1400万ドルで契約合意に至ったようだ。ヘルナンデスはドジャースでユーティリティ・プレーヤーとして活躍し、昨季は念願のワールドシリーズ制覇を経験。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、次なるステップとして「レギュラーとしてプレーすること」を希望していることが報じられていた。

メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンはヘルナンデスについて「レッドソックスは新たなブロック・ホルトを得た。捕手以外の全てのポジションで出場経験があるスーパー・ユーティリティ・プレーヤーだ」と伝えているが、実際は二塁手としての起用が多くなるとみられる。

レッドソックスにはマイケル・チェイビス、クリスチャン・アローヨ、ジャイロ・ムニョスといった正二塁手候補がいるものの、確固たるレギュラーは不在。ヘルナンデスは「500打席以上の出場機会を得られるチーム」との契約を希望していたことが報じられており、二塁のレギュラー格として起用されることになるだろう。

2018年に準レギュラーとして462打席で21本塁打、OPS.806をマークし、二塁の守備では2019年に守備防御点+13、昨季も+8を記録するなど、攻守両面でレギュラー級の実力を持っていることは証明済み。ダスティン・ペドロイアの負傷後、なかなか二塁のレギュラーを固定できずにいたレッドソックスに待望の正二塁手が誕生するかもしれない。

また、ヘルナンデスが対左腕通算OPS.820の「左キラー」であることを考えると、左腕との対戦時には左打ちのアンドリュー・ベニンテンディやアレックス・ベルドゥーゴとのプラトーン起用で外野を守ることも考えられる。多くのポジションを守れるヘルナンデスの加入により、レッドソックスの選手起用の幅がグッと広がることは間違いなさそうだ。

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