宇崎竜童「本作のように、自宅で枯れて逝ければいいな」 「痛くない死に方」で明るい末期がん患者役

長尾和宏のベストセラー「痛くない死に方」「痛い在宅医」を原作とした映画「痛くない死に方」の公開を前に、出演者の宇崎竜童らのコメントが公開された。

明るい末期がん患者を演じた宇崎竜童は、自身の死に際について「知り合いがたくさんのパイプに繋がれて痛いと言っているのを見てきたので、パイプで繋がれた『痛い死に方』ではなく、本作のように、自宅で枯れて逝ければいいなと思っています」と語り、臨終シーンの撮影については「自分の最期の疑似体験のようで、自分もあんな風ににぎにぎしく送ってもらいたいと思いました」とコメントしてる。

在宅医療を支える訪問看護師を演じた余貴美子は、「700人以上看取っているという、頼り甲斐のあるベテランの方をお手本にさせて頂きました」と役作りについて語り、「『おくりびと』では葬儀屋のお姉さん役でしたが、在宅医療が舞台の本作に参加して、死ぬ間際までどうやって生きていくかが重要だとまざまざと感じました」と、過去の出演作もからめてコメントしている。

あわせて予告編も公開され、“痛くない在宅医”を選択したが苦しみ続ける父親の姿に焦燥する智美(坂井真紀)、在宅医だからこそできる医療を模索する河田(柄本佑)、河田に在宅医の心得を語る先輩在宅医の長野浩平(奥田瑛二)らの姿が切り取られている。

「痛くない死に方」は、在宅医療の専門家である長尾和宏のベストセラーを原作に、仕事に追われて家庭崩壊の危機に陥りながらも、大病院でなく在宅医だからこそできる医療を模索する医師の成長物語。主人公の医師・河田仁を柄本佑が演じ、坂井真紀、奥田瑛二、余貴美子、宇崎竜童、大谷直子らが脇を固めている。監督は「BOX 袴田事件 命とは」などを手がけた高橋伴明が務めている。

■余貴美子(訪問看護師・中井春菜役)コメント全文

『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』など何度か他の映画でも訪問看護師の役を演じたことがあるんですが、訪問看護師は、家庭の中にズカズカ入っていってお世話をするので、桜新町のクリニックに勉強に行かせて頂いた際に、人柄や見た目を心がけて見るようにしました。春ちゃんという役を演じるにあたり、700人以上看取っているという、頼り甲斐のあるベテランの方をお手本にさせて頂きました。

『おくりびと』では葬儀屋のお姉さん役でしたが、在宅医療が舞台の本作に参加して、死ぬ間際までどうやって生きていくかが重要だとまざまざと感じました。

本作は、色んな立場での考え方が勉強になる作品だと思います。色んな人間に共感できて、1時間52分があっという間の映画だと思いますので、ぜひご覧ください。

■宇崎竜童(末期のがん患者・本多彰役)コメント全文

いつもは偽装していますが(笑)、本作では末期のがん患者役だったので、髪もヒゲも染めずに出演しました。

柄本佑君演じる在宅医のケアの元、亡くなる役でした。知り合いがたくさんのパイプに繋がれて痛いと言っているのを見てきたので、パイプで繋がれた『痛い死に方』ではなく、本作のように、自宅で枯れて逝ければいいなと思っています。

キャストやスタッフ等沢山の方たちに囲まれての臨終シーンの撮影は、自分の最期の疑似体験のようで、自分もあんな風ににぎにぎしく送ってもらいたいと思いました。

人間、いつ死ぬかわからないので、本作をご覧頂き、死に際について考えて頂ければと思います。

痛くない死に方
2月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて公開
配給:渋谷プロダクション
©「痛くない死に方」製作委員会

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