文学界からも引っぱりだこになりそうな中村倫也

俳優の中村倫也が初のエッセー本「THE やんごとなき雑談」(KADOKAWA刊)を3月18日に発売しすることを、各スポーツ紙が報じた。

各紙によると、2018年から2年間にわたり雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した原稿に、書き下ろしを加えて書籍化した初のエッセー集。

自意識過剰でモテたくて仕方なかった学生時代、クラスメートに突然奪われたファーストキス、思うように進まない俳優業でコンプレックスを抱えては笑えなくなった日々、はたまた、ブレーク後に呼吸ができなくなったことなどをつづっているという。

文章のみならず、挿絵や表紙のイラスト、タイトルロゴも自身で手掛け多才ぶりを発揮。

中村は俳優業について、「自分の経験や感覚からしか生まれないそれらを多くの人に見せるのは、まるで恥部をさらしているような作業だなあとも思うのだが、まだ『脚本だから』と言い逃れもできる」と持論を展開。

自著の出版については、「この2年間、僕個人の生活の中で感じた本音とやらを、できるだけ丁寧につづってみた。つまり言い逃れのできないこれらは、恥部中の恥部だ。そんなものが世に出るなんて…」とコメントしている。

「トークでも独特の言葉で語ることが多い中村。その世界観が今回のエッセーに凝縮されていると思われるが、おそらく、そのうち小説執筆の依頼もあるはず。NEWS・加藤シゲアキの作品が受賞はならなかったが直木賞候補になり話題に。人気俳優の中村の小説はヒット作になることは確実」(出版業界関係者)

2月11日からは出演する映画「ファーストラヴ」が公開され、テレビ東京系の主演ドラマ「珈琲いかがでしょう」の放送も控える中村。

物書きの仕事をこなすための課題は、どうやって執筆時間を捻出するかになりそうだ。

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