張本勲氏が人種差別とも戦ったハンク・アーロンさんを悼む「静かな大打者」

左から張本勲、金田正一、長嶋茂雄、デーブ・ジョンソン、一人置いてハンク・アーロン、王貞治(1984年12月、ハワイでの名球会イベントで)

野球評論家の張本勲氏(80)が、24日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系列)に出演。米大リーグで歴代2位となる755本塁打を放ち、22日(日本時間23日)に86歳で死去したハンク・アーロンさんを悼んだ。

この日もリモートで出演したご意見番は開口一番「すごいバッターだったねえ」と切り出すと「アメリカ野球は110年以上(の歴史が)ありますけども、3人右バッターで挙げれば、ウィリー・メイズ、フランク・ロビンソン、ハンク・アーロンを挙げている」とした。

アーロンさんの特徴については「打ちにいった時のスタイルがとてもいいんですよ。力ある、体力ある、腕は強い。それで遠くへ飛ばせる」と語り、人種差別とも戦い続けた人生だった点についても言及した。アーロンさんはアフリカ系米国人。そんななかでもバットで結果を残し続け、1974年には〝野球の神様〟ベーブ・ルースが持つ714本塁打のメジャー記録も塗り替えた。

張本氏は「私が感心したのは静かな大打者。やっぱり差別のある国でね、ベーブ・ルースを抜く時に大変な脅迫を受けたそうですよ。それでも、静かにホームランを打っていったから、すごいバッターだったと思います」と尊敬の念を示していた。

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