【アメリカJCC】菊花賞でコントレイルを苦しめたアリストテレスが重賞初V ルメールは3週連続重賞勝ち

重賞初Vのアリストテレス。ルメールは3週連続重賞勝ち

古馬芝GⅡ戦の第62回アメリカジョッキークラブカップ(24日=中山競馬場、外回り2200メートル)は、ルメール騎手騎乗の1番人気アリストテレス(牡4・音無厩舎)が直線外からライバルをねじ伏せ、重賞初V。昨年の菊花賞(クビ差2着)で3冠馬コントレイルを最後まで苦しめた力が本物であることを証明した。2着には3番人気のヴェルトライゼンデ、3着には6番人気のラストドラフトが入った。

今月11日のGⅢフェアリーS(ファインルージュ)、同17日のGⅢ京成杯(グラティアス)に続く3週連続重賞勝ちとなったルメール騎手は「4コーナーで勝つ自信がありましたが、この重い馬場(不良)で直線は長く感じました。今日は休み明けでトップコンディションではなかったので、トップコンディションになればGⅠを勝てます」と力説した。

2着=ヴェルトライゼンテ・池添騎手「馬場に脚を取られていたし、道中も手綱を抱えるところがなくてうながしながらの追走。4角では勝ち馬と手応えが違ったが、最後は底力だけで2着に来てくれた。今日は馬場の適性の差が出たけど改めて走る馬だと感じた」

3着=ラストドラフト・三浦騎手「この馬場でも一生懸命に走ってくれた。この相手に頑張ってくれたし、良馬場ならと思える内容だった」

4着=ステイフーリッシュ・石橋脩騎手「返し馬からいい馬と感じた。他馬に早めに動かれて苦しくなったけど、最後は盛り返してくれた」

5着=モズベッロ・北村宏騎手「リズム重視に運んで最後は外に出してほしいとの指示。上位馬と同じように伸びてきたし、体調も戻りつつある」

6着=ウインマリリン・横山武騎手「思い通りのレースはできた。大きく負けずに頑張ってくれたが、距離は少し長いかも」

7着=ジャコマル・田中勝騎手「力は出しています。4角までいい手応えだったし、馬場も問題なかった」

8着=ナイママ・柴田大騎手「自分の競馬はできた。このメンバー相手に頑張ってくれた」

9着=タガノディアマンテ・津村騎手「位置取りは良かったけどペースが遅くて力んでしまった」

10着=サンアップルトン・柴田善騎手「馬場にノメって対応できなかった。乾いた馬場なら違った」

11着=サトノフラッグ・戸崎圭騎手「内枠だったのでポジションが取れればと思ったが、前半はリズム重視で運んだ。勝負どころで早めに仕掛けていったけど最後は脚が上がってしまった。休み明けで余裕もあったので叩いてよくなると思う」

12着=ベストアプローチ・江田照騎手「馬場がこたえて一杯いっぱいだった」

13着=ノーブルマーズ・高倉騎手「リズム良く運べたけど、3角で手応えがなくなってしまった」

14着=マイネルハニー・宮崎騎手「ソツなく運べたけど、最後は年齢的なものも感じた」

15着=ジェネラーレウーノ・武藤騎手「馬場が緩くて走りにくそうだった。終始手応えをつかめないまま運ぶ形になった」

16着=ソッサスブレイ・木幡巧騎手「初めて乗ったので比較はできないけど、相手が強かった感じ」

17着=ランフォザローゼス・杉原騎手「位置取りは良かったが、この馬場で踏ん張れなかった」

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