
関東甲信の広範囲で積雪が予想された24日、つくば市の筑波山では、山頂付近で5センチほどの雪が積もった。気温が予測より上がったため平地では積もらなかった。水戸地方気象台によると、水戸、つくばの2観測地点でいずれも積雪はなく、大子周辺では降雪があったものの、福島との県境を除き積もらなかったとみられる。
同日の筑波山は強風だったものの、ケーブルカーが運行し、午後には乗客数人ずつが乗り込んでいた。山頂駅付近の御幸ケ原は曇りで眺望もなく、午後3時ごろは気温2度と冷え込んだ。下車した人たちからは「別世界だ」「ふぶいて寒い」といった声が聞かれた。
新型コロナウイルス感染拡大による県独自の緊急事態宣言や降雪予報もあり、筑波山温泉街では休業する店が目立った。営業していた飲食店は「客数は本当に少ない。来る人のために店を開けているが、経営は厳しい」と話した。
同気象台によると、この日朝の最低気温は水戸が2.4度と平年を4.7度上回り、3月下旬並みまで上がった。県内は未明から午前に弱い雨が降り、午後からは曇りが中心となった。