創刊10周年の俳誌「杏長崎」 合同句集を発刊

創刊10周年合同句集を発刊した杏長崎の深野敦子代表(右)と西史紀副代表=長崎新聞社

 俳誌「杏長崎」(発行所=長崎市、深野敦子代表)の創刊10周年合同句集が発刊された。会員ら100人がそれぞれこの5年で詠んだ20句を寄せている。
 同誌は故中尾杏子さんが主宰した俳誌「沖長崎」の後継誌として2011年に創刊。以来毎月刊行を続け、定例句会を県内各地で開いている。
 合同句集は5年ごとに刊行。序文に深野代表は「凝縮の二十句、『継続は力なり』が発揮され、上達が顕著になっている事を嬉しく受け留めております」と記した。
 作品は、「初景色すがしき山の稜線よ」(青木直子)「マヨネーズに砂糖少々春の味」(皆良田多美子)「小児科の鬼は笑顔や節分会」(坂本眞砂)「冬日差皺か埃か鏡拭く」(高比良小夜子)「晴れ間呼ぶ素足の下駄の響きかな」(中島則子)ほか。
 表紙絵は並川友子さん。巻末には16年以降の略年譜を収載。問い合わせは杏長崎俳句会(電095.857.0191)。

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