【全日本】世界ジュニア王者・岩本が阿部を下しV4 次の挑戦者はCIMA濃厚

阿部を孤高の芸術で仕留めた岩本(手前)

24日の全日本プロレス後楽園ホール大会で、世界ジュニア王者の岩本煌史(30)が阿部史典(26)との激闘を制し4度目の防衛に成功した。

ともに愛知・名古屋のスポルティーバでデビューした先輩後輩対決は、攻守がめまぐるしく入れ替わる攻防となった。ともに相手の裏を読み合い、先輩・岩本が放った必殺の孤高の芸術(カウンター式払い腰)を後輩・阿部が丸め込みで返すなど切り返しの連続。しかし最後は雄たけびを上げ攻めてくる後輩を岩本が今度こそ孤高の芸術で完璧に投げ切り、3カウントを奪った。

すると試合後、会場が暗転し大型スクリーンにCIMAが映し出された。「(岩本と阿部)どっちが来ても、このCIMAが23年間培ってきたプロレスをすべてぶつけて勝負させてもらうぞ」と宣戦布告した。

これに岩本は「挑戦したいならここに来いよ」と若干不満そうにしたものの「でもまあ、世界のCIMA。俺の土台になってもらいますよ。いつでもいいですよ」と対戦を受諾しV5戦での激突が濃厚となった。

一方、執念及ばず敗れた阿部は「燃え尽きました。孤高の芸術が来た瞬間、グッと(丸め込みに)行くというのは自分の最後の勝機だったので、それを返された時に勝負は決まっていたと思います。いつになったら勝てるんだろう」と悔しそうに話していた。

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