【新日本】内藤哲也が本間朋晃から3カウントで前夜の失態を挽回 〝賞金首〟の行方は――

本間を攻める内藤。前夜の失態は挽回した

24日の新日本プロレス後楽園ホール大会で、前IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)が本間朋晃(44)からフォール勝ちを収めて前夜の雪辱を果たした。

ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン5人のなかで唯一「ノーテーマ」の状態で今シリーズに突入した内藤は、コメントでたびたび抗争相手を募集。本間、辻陽太(27)、グレート―О―カーンが内藤の名を挙げるなか、なぜか辻を「首位」に認定。連戦連敗中の本間は「論外」としていたが、23日大田区大会のイリミネーションマッチで失格に追い込まれてしまうと「単独2位」に浮上させていた。

まさかの失態から一夜明けたこの日はタッグ戦で本間と激突。小こけし、こけしロケットなど執念を燃やす本間の猛攻に苦戦を強いられた。それでも、こけし落としを回避するとマンハッタンドロップから延髄斬りで反撃に出る。ここで援護射撃に訪れたヒロムのトラースキックでダウンした本間をすかさずジャックナイフ式エビ固めで丸め込み、3カウントを奪ってみせた。

即座に借りを返して本間を〝後退〟させた内藤は「今日も(本間が)勝てば単独首位もあり得たんだけどね。今日の負けで現在首位を走る辻陽太の背中はだいぶ遠くなってしまったんじゃないの?」と不敵な笑みで挑発。「今日の本間の動きはよかったね。動きも良かったし気迫も感じられたよ。でも、皆様よく考えてくださいよ。そんな本間を引き出したのはいったい誰ですか? ま、本間自身が一番よく分かってるでしょ。なあ本間、俺に感謝しろよ、カブロン!」と、自画自賛した上で勝手に恩を着せていた。

果たして内藤が次なる動きに出る前に、シングルマッチの権利を得る選手は生まれるのか――。

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