【全日本】3冠王者・諏訪魔は芦野を撃退してV5 勝利の秘訣は木登りトレ

動きがキレッキレだった諏訪魔

24日の全日本プロレス後楽園ホール大会で、3冠ヘビー級王者・諏訪魔(44)が木登りで培ったばねを生かし、芦野祥太郎(31)を下しV5に成功した。

試合は序盤から一進一退の攻防となったが、徐々に挑戦者の左足攻めに苦しめられる展開となった。マフラーホールドやアンクルロックなど拷問技に捕まりギブアップ寸前まで追い込まれたが、なんとか脱出に成功した。

追撃の月面水爆をかわして自爆させると、かんぬきスープレックスから豪快なドロップキックを放ち一気に形勢逆転だ。ここから体重の乗った延髄斬り、岩石落とし、ラリアートとつないでから岩石落とし固めで文句なしの3カウントを奪った。

試合後は「3冠ベルト、守ったぞ、オイ!」と咆哮すると、芦野のレスリングテクニックや闘志をほめたたえ「いくらでもまたぶつかろう。それまでこのベルトはずっと巻いてるから」と話しガッチリ握手。

そこに昨年、ゼロワンを離れフリーとなった佐藤耕平が現れ「俺の師匠である橋本真也も巻いたその強さの象徴のベルトに興味がある」と挑戦表明されると受諾し、V6戦での激突が濃厚となった。

3日の青柳優馬戦に続き、今年早くも2度目の3冠戦勝利。しかも、この日はドロップキックや延髄斬りとジャンプ力を生かしたが、その秘訣を問われると「木登りだな」とニヤリ。「最近、木登り用の命綱を買ったんだ。それをつけて毎日、庭の木に登ってるんだよ。手入れが目的なんだけど、いいトレーニングにもなってるよ。やっぱり〝登る〟っていう原始的な動きはいい刺激になる。体が軽くなったよ」とうそぶいてみせた。この勢いで2021年も大活躍の年にするつもりだ。

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