タイの主砲スターシニー2ヶ月ぶり2勝目 三原監督、勝利の秘訣は「何も言わない」

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月24日(日)>
24日、卓球Tリーグ女子3位の日本ペイントマレッツが4位のトップおとめピンポンズ名古屋にマッチカウント3-2で勝利した。

加藤美優が9勝目、勝利数リーグ3位に

写真:加藤美優日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

日本ペイントはダブルスを落とす苦しい展開も、直後の第2マッチで昨季前期MVPのスターシニー(タイ)が2ヶ月ぶりの勝利で今季2勝目を挙げた。

また、エースの加藤美優がシングルスで2勝し、チームを救った。加藤は手首の怪我のため、痛み止めを飲みながらのプレーとなったが今季通算9勝目。現在シングルス勝利数ランキングで現在早田ひな、木原美悠に次ぐリーグ3位につけている。

スコア詳細と試合後の監督、選手コメントは以下の通り。

加藤美優(日本ペイントマレッツ)コメント

写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

3日連続のビクトリーマッチ出場について

今日は結構疲れも出てきていて、満足できるプレーがでなかったが、その中で頑張って2勝できてよかった。

手首の怪我について/h3>

(昨日は大丈夫だったが)今日は痛くなってきていて、ビクトリーマッチが回ってくるかもしれないと思って、途中で(痛み止めの)薬を追加した。明日から休みなので、少し休憩できる。

自分的にはようやく試合に入り込めて、身体が温まってきた状態だった。一回戻っちゃうと逆に緊張したり集中力切れたりするかなと思って、いけるだろうと自信があったので(タイムアウトを)取らなかったです。

三原孝博監督(日本ペイントマレッツ)コメント

写真:日本ペイントマレッツ・三原監督/撮影:ラリーズ編集部

3連戦を終えての感想

今日は、昨日初勝利して勢いのあるトップ名古屋さんに、やや押された試合展開だったかなと思います。上2つ(のチームが)遠い位置にいますが、なんとか食い込んでいけるように一歩ずつ頑張っていきたい。

今日の試合の総括

みんな少し疲れが出てきてるかなと感じた。少し気の緩みもあったようなベンチの雰囲気もあった。あまり良くない状況の中で、加藤が2勝してチームを救ってくれた。力強い加藤美優が見れた。加藤のおかげで勝てた。あとサウェータブット(スターシニー)が久しぶりに勝利したことが良かった。

スターシニーにアドバイスしたこと

リン・イエ選手には今ままで4〜5回対戦して一度も勝ったことがなかった。今日の勝利には秘訣があって「何も言わない」。

というのは、サウェータブット選手は細かい戦術的なことを言うと萎縮してしまう。特にタイムアウト後や、スタッツにある通り3ゲーム目、4ゲーム目と後半になればなるほど、細かい戦術のことを言ってしまってそこに順応できていなかった。なので、今日はみんなにも言っておいたんですが、戦術的なことを言うなと。「足が動いていない」「戻りを早く」「良いところは上から叩くところだ」とか簡単なことしか言わなかったのが、今日の勝因の一つじゃないですかね。後半は自分でコースを変えようとしたりしていたので、最初からこちらが細かく言うのはやめよう、と今日の試合を見て改めて思いました。

監督が感じた「気の緩み」とは

(あまり勝ち星を上げてないトップ名古屋戦で)勝てるだろうという雰囲気を感じた。特別に言葉を交わしたわけではないが、もう1回立て直したい。疲れが見えてくるなかで、どうしても人間なので気が緩むことはある、そこの立て直しはこっちの仕事かなと思う。

日本ペイントマレッツ 3-2 トップおとめピンポンズ名古屋

写真:鈴木李茄(左)/山本笙子ペア(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

永尾尭子/フォン・ティエンウェイ 0-2 ○鈴木李茄/山本笙子
7-11/7-11

◯サウェータブット スターシニー 3-1 リン・イエ
11-9/11-8/9-11/11-5

○加藤美優 3-2 井林 茉里奈
11-0/8-11/9-11/11-6/11-8

フォン・ティエンウェイ 1-3 ◯エリザベタ・サマラ
10-11/11-4/10-11/6-11

◯加藤美優 1-0 エリザベタ・サマラ
12-10

文:ラリーズ編集部

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