【第3四半期】カワチ薬品、売上高+7.0%、営業利益+127.2 %

【2021.01.25配信】カワチ薬品は2021年3月期 第3四半期決算を公表した。それによると、売上高+7.0%、営業利益+127.2 %などと好調だった。

カワチ薬品の2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年3月16日~2020年12月15日)は、売上高2160億7800万円(前年同期比+ 7.0%)、営業利益 87億2800万円(同+ 127.2%)
%)、経常利益 94億4900万円(同+ 107.9%)、純利益 62億5000万円(同+ 113.7%)だった。

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞時期から、徐々に活動が再開するにつれ持ち直しの動きがみられたものの、感染拡大が依然続いていること等から、先行き不透明なまま推移した。
個人消費については、将来の各種負担増に加え経済の下振れリスク等の懸念もあり、節約志向は続いている。一方、新しい生活様式への対応に加え、感染症が拡大傾向となるにつれ、予防関連商材は堅調に推移するとともに、緩和されつつも外出自粛傾向は続いていること等から生活必需品等の需要や内食需要は増加する等の傾向となった。

同社グループが属するドラッグストア業界においては、感染症予防関連商材や外出自粛に伴う日用品等の需要及び内食需要の増加に伴い、販売動向は堅調となる一方、インバウンド需要低迷の他、競合各社の出店増、異業種・異業態間における価格競争の熾烈化は続いており、経営環境は一層厳しさを増している。

このような中、同社グループにおいては、有事における小売業としての使命を果たすべく、その機能強化に努め、医薬関連商材や生活必需品等の商品の集荷及び供給に努めてきた。また、創業60周年を迎えたことから記念キャンペーンを実施した。

新規出店については、既存地区である、栃木県に2店舗、茨城県、埼玉県に各1店舗、計4店舗を出店。調剤薬局については、山形県、福島県、栃木県に各1件、計3件を既存店に併設した。
これにより同社グループの店舗数は、計343店舗(内、調剤併設119店舗)となった。

こうした結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2160億7800万円(前年同期比7.0%増)となった。

一方、利益については、昨年の新ポイントカード移行に伴うポイント引当金の影響がなくなったこと等に加え、予防関連商品等の需要増により粗利益率を押し上げたことや、販促活動の見直しに伴い広告宣伝費等の販管費が抑制されたこと等から、営業利益は87億2800万円(前年同期比127.2%増)、経常利益は94億4900万円(前年同期比107.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は62億5000万円(前年同期比113.7%増)となった。

なお、同社は通期業績予想修正と配当予想の修正を行っている。

【業績予想】カワチ薬品、通期を上方修正。修正幅は売上+0.7%、営業利益+11.8%。配当も45円→50円に

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