観光・グルメ列車でご当地フルーツ三昧 西鉄が「地域を味わう果物料理の旅」催行

「果物料理の旅」コース(左)と「フルーツピザ」のイメージ 写真:西日本鉄道

西日本鉄道は、観光・グルメ列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ・レール・キッチン・チクゴ)」の春季特別コースとして、車内で沿線の果物を素材にしたコース料理を提供する「地域を味わう果物料理の旅」を催行する。ルートは天神大牟田線西鉄福岡(天神)―大牟田間で、期間は2021年3月5日から5月30日までの約3カ月間。

キッチン・チクゴは西鉄初の本格観光列車で、6050形電車3両を改造。両端の1、3号車は客席、2号車は厨房と一部客席とした。特別コースは、西鉄が走る福岡県筑後エリアの食の魅力を発信する目的で、果物料理の旅は2020年12月から2021年2月末まで継続中の「沿線のお酒」に続く第2弾。筑後地方はイチゴやカキ、モモ、ブドウといったフルーツ王国で、一般的なデザートでなく、料理の素材として活用するのがポイントだ。

列車内で提供する、車内の窯で焼き上げる「フルーツピザ」は、筑後産小麦の生地にイチゴ、キウイを盛り合わせた福岡グルメ。「焼きバナナの前菜」とメインディッシュの「博多和牛のステーキ、イチゴのソース」、ピザに、デザートの「柑橘とゼリーのスープ仕立て」が続く。

メニューは、地元・福岡で料理家として活動する渡辺康啓さん、東京や京都でピザレストランを運営するオーナーシェフの今井正さんが監修する。列車は大牟田発福岡(天神)行きで運行。ダイヤなどの詳細は、専用サイトで案内する。

文:上里夏生

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