東洋太平洋ウエルター級前王者の長濱陸が現役引退 初防衛戦で右目悪化

 プロボクシングの東洋太平洋(OPBF)ウエルター級前王者の長濱陸(29)=那覇高―沖縄国際大出、角海老宝石ジム=が24日までに、自身のユーチューブチャンネルで現役引退を発表した。右目の不調を以前から抱えており、16日に行われた初防衛戦で状態が悪化。長濱は「これ以上悪化すると日常生活にも影響が出るため引退を決めた」と語った。

 戦績は16戦12勝(4KO)3敗1分け。

 判定負けを喫した防衛戦を振り返り「(試合中)目のことを言って何度も降参しよう、やめてしまおうと葛藤があった。それでも(勝敗に関わらず)最後の試合にすると決意して挑んだ」と吐露した。

 2015年のデビュー早々に、全日本新人王ミドル級王者、20年にはOPBFウエルター級王者を取るなどの実績を残してきた。ボクシングを離れることに「未練はなくすっきりした気分で終えられた」。今後について「挑戦したいことはたくさんあるが、ボクシングと同様に情熱をささげられる分野を見つけたい」と語り、6年間のプロ生活に区切りを付けた。

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