楽しく暮らすアイデア提案 ながさき若者会議中間発表

ビデオ会議システムを使って「ソト活」について発表する自然・環境チームのメンバー

 長崎の若者が自由な発想で意見を出し合い、新たな企画に挑戦する「(仮称)ながさき若者会議」が、新型コロナウイルス禍の中、3月に予定する発表会へ向けて準備を進めている。中間発表が24日、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って行われ、学生や社会人の枠を超えた7チームが、長崎で楽しく暮らすアイデアや実践例を報告した。
 長崎市が「若者に選ばれるまち」を目指して取り組む「長崎×若者プロジェクト」の一環。公募で集まった15~34歳の55人が、8月から月1回のペースで、教育・子育て、国際・多世代交流などのテーマごとにチームで活動している。コロナ禍で、街での調査が制限され、集まる機会も減って予定通りに進まない中、リモートを活用するなどして議論を深めてきた。
 中間発表で、文化・芸術チームは、アイスクリーム移動販売のワゴンにヒントを得た「移動式の本棚」の計画を披露。高齢者施設や保育園、イベントに出向き「幅広い年代の人に、新しい本と出合う機会をつくりたい」と説明した。
 自然・環境チームは「コロナ禍だからこそ屋外で過ごす魅力を発信したい」と、県内の自然の魅力に触れる「ソト活」を提案した。雪の日に作った雪だるまの写真や野母崎でランニングした様子などをすでに会員制交流サイト(SNS)で発信している事例を紹介。「他のチームとのコラボも大歓迎」と呼び掛けた。
 事務局の同市都市経営室は「若者がやってみたいことを応援していく。将来はそれぞれの企画を自分たちの力で続けていってほしい」としている。

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