池江璃花子が東京五輪へ「本気」モード? バタフライ〝解禁〟は順調回復の証し

23日の北島康介杯では日本選手権の出場権もゲットした池江(代表撮影)

競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が、白血病からの完全復活へ新たな一歩を踏み出した。東京都オープン(2月20~21日、東京辰巳国際水泳場)で復帰4戦目にして初めてバタフライ(50メートル&100メートル)にエントリーした。

2019年2月に白血病を公表した池江は、20年8月に復帰。競泳関係者が「体調がよくないことも練習中にあったらしい」と話していたように、体と相談しながらトレーニングに励む日々で練習も週4回に制限し、泳ぐ距離も1日4000メートル前後に抑えていた。

だが、西崎勇コーチによると、年明けからは練習を週5に増やし、多いときは1日5000メートルほど泳ぎ込めるようになったという。その効果もあってか、23日の北島康介杯(東京辰巳国際水泳場)の女子100メートル自由形決勝では4位(55秒35)に入り、東京五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)の参加標準記録(56秒53)を突破。競泳関係者からは「体重とかもだんだんと戻ってきたように見えるし、練習をしているからこそ筋力がついてきた」との声が相次いだ。

そんな中、ついに4泳法で最も負担が大きいと言われるバタフライでの試合出場を〝解禁〟したのは、順調にトレーニングを積めている証しだろう。特に100メートルは、16年リオデジャネイロ五輪で3位と0秒23差の5位に入るなど、最も得意とする種目だ。

ここまで驚異的なペース完全復活へ突き進んでいるが、さらに加速度を増していきそうだ。

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