キンプリ・永瀬廉のCM〝薬品名パクリ騒動〟がナニワのガチンコ対決に突入!

大阪地裁

人気アイドルグループ「King&Prince」の永瀬廉(22)がCM出演している肌治療薬「ヒルマイルド」の〝パクリ騒動〟は25日、ナニワのガチンコバトルに発展した。永瀬としては、栄えある初の単独出演CMだっただけに、ビックリするしかない!?

医薬品メーカーの健栄製薬(大阪市)は、昨年6月からヒルマイルドを販売している。若い女性に支持されるキンプリの永瀬が「ヒ~ルマイルド~」と歌うCMは、誰もが一度は聞いたことがあるだろう。

ただ、60年以上前から肌疾患に悩む人や子供を育てるママに重宝される「ヒルドイド」という肌治療薬がある。販売するのは医薬品メーカーのマルホ(こちらも大阪市)で商品名がそっくりだ。

ヒルドイドのマルホは、ヒルマイルドの健栄製薬が商標権を侵害していると主張。ヒルマイルドの販売差し止めなどを求めて、大阪地裁に仮処分申請したと22日に公式サイトで発表した。

「仮処分」は分かりやすくいうと、訴訟の前段階の手続き。判決まで月日を要する訴訟と違い、紛争をスピード解決へ導く。23日に第一報が報じられると、ネット上で「パクリだとしたら、紛らわしい」「永瀬くんは、1ミリも悪くないよね」などと永瀬を巻き込んだ騒動に発展した。

思わぬ展開に健栄製薬は黙っておらず、25日に声明を発表した。

ヒルマイルドに限らず、他の健栄製薬の商標についてもマルホから異議を申し立てられたと明かし、マルホの指摘は特許庁にすでに退けられていると説明。こういった経緯があるため、健栄製薬はマルホの今回の仮処分申請を「遺憾」「不当」と厳しく反論し「弊社が築いた信用と信頼を傷つけた行為に対して、毅然とした態度で臨みます」と徹底抗戦の構えを示した。つまりナニワの医薬品メーカー同士がガチンコバトルする事態に発展したわけだ。

〝本家〟の請求が大阪地裁に認められれば、ヒルマイルドの販売と永瀬が「ヒ~ルマイルド~」と歌うCMはストップする。永瀬の初CM出演が思わぬ形で終了を迎えることになってしまうが、現段階ではCMを放送するのは問題ないという。

「案の定、滝川クリステルさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『サウージ!サウダージ』(J‐WAVE)の24日放送分で、永瀬さんのヒルマイルドのCMが流されました。今後も出稿契約済みのCMはメディアで流されるのでは」(広告代理店マン)

ファンにしてみればホッとひと安心だが、実は〝不穏なムード〟は昨年9月のCM発表会から漂っていたという。

「永瀬さんが出演した発表会で、すでに『ヒルドイドと名前がそっくり』と関係者の間で話題になっていたんです。永瀬さんにとっては、ピンでの初CMだっただけに、パクリ騒動はとんだ〝もらい事故〟といった感じでしょう」(前同)。

今後、騒動はどのような結末を迎えるか。

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