Suicaを活用したスマートビル入退館システム JR東日本子会社らが2月から検証

JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するJR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)と、Akerunブランドのクラウド型IoTサービスを手がける株式会社Photosynth(以下、フォトシンス)は、Suicaを活用した新たなスマートビル入退館システムの実証実験を開始する。

実証実験は、2月1日から3月末日までの間、JR東日本本社ビルの受付で実施する。JR東日本社員を対象とし、支社などで働く社員の本社来訪シーンにおけるビル入退館の体験向上を検証する。

訪問者(ゲスト)は、事前の発行者(ホスト)からのメールにSuicaのIDを入力することで、来館当日に受付に立ち寄ることなく入館することが可能だ。また、一度登録したSuicaは次回以降、発行者(ホスト)に招待してもらうだけで入館することができるようになる。

今回の実験は、Suica IDを活用して事前インターネット受付によるビル入退館や駅業務施設の入退館を可能にすることで、新しいSuicaの活用法・サービスを創出する狙いがある。なお、この取り組みには、JR東日本メカトロニクス株式会社も参加・協力する。

また、共同で実証を行うフォトシンスは、アクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」をスマートビル入退館システムの認証基盤として活用することで、Suicaの新たな活用方法の創出に貢献しながら、キーレス社会の実現に向けた取り組みを推進していく考えだ。

Suica IDを活用した新たなビジネスモデルイメージ

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