「家族や監督、地域の方に感謝」 優秀選手に坂口前主将(大崎高)  日本学生野球協会

優秀選手の記念の盾を受け取る坂口前主将(中央)=大崎高

 昨夏の甲子園予選代替大会で優勝した大崎高野球部前主将の坂口航大三塁手が、日本学生野球協会の本年度優秀選手に選ばれた。20日に長崎県西海市の同校で伝達式が行われ、坂口は「甲子園はなかったが、自分一人ではなく、チームで頑張った成果の賞」と感謝を述べた。
 全国26大学野球連盟、47都道府県高野連に所属している選手が対象で本年度は72人を選出した。坂口は持ち前のリーダーシップでチームをけん引。コロナ禍に伴う県独自の代替大会では準決勝で先制犠飛、決勝も適時打を放ち、大崎の夏初Vに貢献した。
 伝達式では県高野連の西田哲也会長が「卒業後もOBとして選手を導いてほしい」とあいさつ。記念の盾を手渡した。
 坂口はこの春、関西学院大に進学して野球を続ける予定。「家族や監督、地域の方に感謝している。将来は野球の素晴らしさを子どもたちに教えられる大人になりたい」と話した。
 県勢はこのほか、九州六大学連盟の北九州市立大で主将を務めた小畑翔大外野手(海星高卒)も受賞。小畑は石田中時代に壱岐市選抜チームを率いて「離島甲子園」を制し、海星高でも主将として2016年春の甲子園8強入りに貢献した。

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