「頭に血が上った」映画秘宝編集長が恐怖の〝死にたいDM〟を送信、処分へ

映画界になくてはならない雑誌だった(写真はイメージ)

1995年から出版する月刊映画雑誌「映画秘宝」(双葉社)をめぐり、大騒動となっている。

編集長の岩田和明氏が雑誌の公式ツイッターアカウントから一般人に新手の〝恫喝DM〟を送っていたことが発覚。同誌を編集・制作する合同会社「オフィス秘宝」が26日、謝罪した上で岩田氏に厳正な処分を下すという文書を発表する事態に発展したのだ。

岩田氏は今月5日にラTBSラジオに出演。そこで韓国映画について語ったところ、同17日に一般リスナーが苦言を呈するツイートを投稿。これに逆上した岩田氏が同日夜に雑誌の公式アカウントからこのリスナーに以下のようなDMを送りつけた。

「深く深く心が傷付き、胸が張り裂けそうなほど大きなショックを受けて、死にたいです」

「純粋な悪口ということでしたら、これは誹謗中傷でしょうか」

「いま、胸が締め付けられるほど苦しくて、呼吸が乱れており、壊れそうなほど深く心が傷付き、あまりのショックの大きさから、何も手が付けられない状態にいます。死にたい」

自分の生死をチラつかせる新手の恫喝DMだ。これがネット上で大炎上し、前出「オフィス秘宝」が文書を出す結果となった。

それによると、岩田氏は同社の聞き取り調査に「仕事などで疲労とストレスがたまっていた際に、小誌編集部に対する意見を書かれているツイートを拝見し、その内容によって頭に血が上り衝動的に攻撃的な内容のダイレクトメッセージを送った」と説明したという。

さらに文書公表前に岩田氏がリスナーに直接電話していたことが判明。「謝罪のためとはいえ、被害者にとって暴力的であり、それを未然に防ぐことのできなかった責任は編集部にあると考えております」と謝罪した。

その上で「『映画秘宝』は映画から、差別や暴力の恐ろしさを学び、その上で弱者に寄り添うことを編集上のポリシーとして雑誌の制作を続けてきておりました。今回の岩田の行為は、本誌の心情と真っ向から対立する、許しようのない行為です」と岩田氏を批判。

「本誌編集部としては、後日の協議にて、岩田に対して断固たる処分を下します。追って処分内容を、ご報告させていただきます」とした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社