元F1最高責任者エクレストン、フェラーリを讃えるアートコレクション『Ferrari in Art』を購入

 元F1最高経営責任者のバーニー・エクレストンは、国際的な芸術家であるマーク・ディケンスとF1フォトグラファーのキース・サットンのコラボレーションで制作された作品『Ferrari in Art』を購入した。

 Ferrari in Artとは、フェラーリを讃える25点のオリジナルアート作品を集めたコレクション。この作品を制作するため、サットンはフェラーリに関連する影響力のある人物を探し出した。またそれぞれの絵のために、ドライバー、オーナー、ファン、モータースポーツ界の著名人らに対し「自分にとってフェラーリとは何か」をそれぞれの言葉で説明するよう求めた。その結果129以上の手書きのコメントが集められ、25の作品に転写された。

 ディケンスとサットンのコラボレーション作品を購入した著名人は、エクレストンだけではない。2016年には、4度のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルが『World Champions in Art』を手に入れている。

 エクレストンは、Ferrari in Artを制作した両者のことをよく知っているといい、この作品を手に入れる機会を逃すことはできなかったと語った。

「このようなコラボレーションはこれまでにないものだ。個人的なコレクションのためにも、この作品を手に入れる機会を逃すことはできなかった。私はマークもキースもよく知っているし、彼らの専門的な技術にはいつも感銘を受けている」

「マークのことを知ったのは2009年のことだ。2011年にはその年の各レースを紹介する19枚の絵を描くよう彼に依頼し、翌年にはそれらの絵をそれぞれのプロモーターに贈呈した」

「キースとは40年前にモータースポーツ写真家としてのキャリアをスタートさせたときに初めて会ったので、彼とはもっと長い付き合いになる。それに私は、フェラーリに対する彼の情熱はよくわかっている」

 この作品はドライバーやデザイナー、コレクターなど様々な人物の貢献があって完成したものだ。エクレストン自身をはじめ、フェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリの息子ピエロ・フェラーリ、マリオ・アンドレッティ、ナイジェル・マンセル、ローレンス・ストロール、シャルル・ルクレール、アルベール2世、ゴードン・ラムゼイなどのコメントが寄せられている。またメルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフのコメントもあり、『最後はみんなフェラーリのファンだ』という彼の言葉は、作品に貢献した人々が何を感じているかを最もよく表しているだろう。

『Ferrari in Art』を制作したキース・サットン(左)とマーク・ディケンス(右)

© 株式会社三栄