MF本田圭佑 移籍は長期戦覚悟「自分が乗り気じゃないクラブからは話をいただいている」

MF本田圭佑

ブラジル1部ボタフォゴを退団した元日本代表MF本田圭佑(34)が、移籍先探しの現状を語った。

26日に自身がパーソナリティーを務めるニッポン放送「本田圭佑『NowVoice』」(火曜午後7時)で、ポルトガルの1部ポルティモネンセで練習やリハビリを続けている状況を示しながら「他のクラブも継続してアプローチしている。自分が乗り気じゃないようなクラブからは話を頂いている。南米のクラブやアジア、欧州ではポルトガルのここが最有力だけど、もう少し粘りたい」と説明。ポルティモネンセを含めて具体的なオファーを受けているが、さらに納得できるクラブを模索しているという。

「僕はフリーなのでウインドー期間に縛られず移籍ができる。最悪は1月を越えてもちゃんと選びたい」と長期戦も覚悟しているが「選択肢はそんなに多くない。この年齢になってきて、僕みたいなおっさんを必要としてくれるクラブが少ないというのは感じている」と厳しい見通しを示した。

「個人的には自信しかない。それがあるからサッカーをやめていない」と本田らしく強気の姿勢は崩していないが「でも、どんだけ頑張っても個人だけでは結果を出せないのはブラジルで分かった。結果を出すには自分の自信だけじゃなくてチームの状況に大きく左右されるのは間違いない」とブラジルでチームスポーツの難しさを改めて実感したようだ。

目標とする東京五輪は自身の状況もさることながら、新型コロナ禍で開催が危ぶまれている。

「なかったらないし、あったらあるやし、出れたら出れたやし、出れへんかったら出れへんかったやし、とりあえずそこまでは自分の信念を貫くしかアスリートにはできない。考えることはもちろんあるけど、考えて1周した後に開き直るタイプなので」と自然体でオーバーエージ枠での五輪代表メンバー入りを目指す構えだ。苦境が続く本田に、救いの手を差しのべるクラブは現れるか。

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