ベテラン福留が驚嘆した根尾「遊撃レギュラー」への決意の行動

取材に応じる福留

14年ぶりに古巣・中日に復帰した福留孝介外野手(43)が3年目の根尾昂内野手(20)のひたむきさに驚嘆の声を上げた。

26日にナゴヤ球場で2日連続で自主トレを行った福留は「本当に懐かしいなと思いながら練習した」と感慨深げだったが、23日まで大阪・日本生命で大島の主催する自主トレには、今オフから根尾が初参加していた。

その場に居合わせた福留は「本当にみんなすごく追い込んでやっていた。あんなにやったら体が壊れるぞと思いながら僕は見ていた。この自主トレの早い段階から、すごく体をいじめていてすごいなと思った」と舌を巻く。さらに仰天したのは根尾で「彼は真面目で、みんながお昼を食べているときも一人で走り回ったりしていた」という。

そんな地獄と称される大島塾の超ハードメニューを体験した根尾はこの日、ナゴヤ球場で練習し、今季の目標を「遊撃のレギュラーを取ること」と改めて宣言。与田監督は「京田を打ち破るような自覚、それだけの覚悟を持たないと」などとハッパをかけていたが、その覚悟について根尾は「あります。やらないといけないので。そのために自主トレもたくさんやらせてもらった。遊撃は他のポジションと違って守備が一番必要とされる。今の時点で京田さんに勝つためには守備で超えないといけない」と張り切る。

そうした根尾の心意気について福留は「いいんじゃないかな。何かをそうやって、がむしゃらにやるのは。今はいろんなことを失敗してもいいと思うし、その中で自分のものを見つけていかないといけない」と力説。これにはチーム関係者も「福留だって遊撃から外野へ回ってここまでの成功を収めた。根尾も福留の考えを学んだり、吸収すれば、殻を破れるかもしれない」と2人の〝さらなる合体〟を期待していた。

果たして今季の根尾は、どこまで結果を残せるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社